【車なし旅】夏の北海道4泊5日モデルコース(前編:定山渓温泉と富良野のラベンダー)
- 人気の美瑛・富良野や定山渓温泉・旭川を、車なし・公共交通だけで巡れる?
- 大阪から飛行機で行く場合、どんなルートで何泊すれば無理なく回れるの?
- 富良野のラベンダーは、もう咲いている?どの時期がいいの?
大阪発・公共交通だけで巡る北海道4泊5日の旅行記です。7月上旬、ラベンダーが早くも見頃を迎えていた時期のひとり旅。
前編では1〜3日目の、定山渓温泉から旭川の町歩き、観光周遊バス「あさひかわ号」で回る美瑛・富良野(北西の丘・ファーム富田・青い池・白ひげの滝)までをまとめます。
この旅で軸になったのは「観光周遊バスと観光列車を軸に旅程を組むこと」でした。
美瑛・富良野は見どころが広く点在し、路線バスだけで回るのは本数の面でも乗り換えの面でもかなり大変。そこを周遊バスと観光列車を利用すると、車なしでも主要スポットをしっかり回れました。

それから、この年の7月上旬は記録的な猛暑・晴天で、旭川でも30度を超える日が続きました。暑さ対策は、北海道だからと油断しないほうがよさそうです。
この記事を読めば、車がなくても美瑛・富良野のラベンダーと丘の風景を楽しむ回り方が分かります。
旅の基本情報
はじめに、前後編を通した旅の全体像です。旅行時期は2025年7月。
今回の旅は、1泊目が奥定山渓温泉の宿、2〜4泊目が旭川駅前のホテル。旭川に3連泊して、美瑛・富良野へは身軽に日帰りする形にしました。
連泊にすると毎日荷造りをしなくてすみ、朝は必要なものだけ持って出られます。拠点を固定できる連泊はとても楽でした。
移動の主役は、JR(快速エアポート・特急カムイ)と、観光周遊バスあさひかわ号、そして後編で使う富良野・美瑛ノロッコ号です。
季節は7月上旬。ラベンダーが一面の紫に染まる最盛期は例年7月中旬〜下旬ですが、この年は上旬にしてすでに満開でした(詳しくはファーム富田の章で)。
1日目|新千歳から送迎バスで、奥定山渓の佳松御苑へ
梅雨明け前の、とても蒸し暑い日が続く大阪から、北の大地、北海道へ向かいます。
関西空港から新千歳、快速エアポートで札幌へ
初日は、朝の関西空港からスタート。
関西空港から北海道へは直行便があるので、乗り継ぎなしで着けるのがありがたいところ。とはいえ空港での移動や搭乗手続きを含めると、北海道に降り立つのはお昼ごろになります。

窓の向こうに北海道の海岸線が見えてくると、もうすぐです。

新千歳空港からは、JR快速エアポートで札幌へ。空港駅から札幌駅までは40分弱で、本数も多く、迷うことのない移動です。
この日の札幌はよく晴れて最高気温は32度くらいと、北海道とは思えない暑さ。日差しも強く、7月上旬でも汗ばむ陽気です。
それでも、大阪のじっとり重い梅雨とは比べものにならない快適さで、同じ暑さでも体感はかなり違います。とはいえ日差しは強いので、帽子や日傘は必須です。
定山渓温泉へ|札幌駅北口から無料送迎バスで
札幌に着いたら、事前予約した宿の無料送迎バスで定山渓温泉へ向かいます。乗り場は札幌駅北口の団体バス乗り場。
札幌駅から定山渓までは、車で1時間ちょっと。路線バスでも行けますが、宿の送迎バスがあるのはありがたいです。

バスは市街地を抜けると、豊平川に沿って山あいへと入っていきます。定山渓は「札幌の奥座敷」と呼ばれる温泉地。
バスが山あいに入ると、車窓はどんどん深い緑になっていきます。

車窓は次第に山の景色になり、街の喧騒から短時間で自然豊かな緑に囲まれるのが定山渓の魅力だと感じました。
奥定山渓温泉 佳松御苑|森に包まれた静かな宿で
1日目の宿は、定山渓温泉のさらに奥、奥定山渓温泉の「佳松御苑(かしょうぎょえん)」。定山渓の中心街からもう少し山に入った、木立に囲まれた静かな宿です。

旅の初日は、観光を入れず、温泉宿でのんびり過ごす一日にしました。
チェックインは14時過ぎ。館内は、暖炉のあるロビーや本棚のラウンジなど、和とモダンが同居する落ち着いたしつらえです。

ロビーラウンジでは、ウェルカムドリンクのスパークリングワインをいただきながらチェックイン。

ロビーから一段下には本棚のあるラウンジ。そして大きな窓の向こうには池と緑が広がる庭園。静かな時間の流れる空間です。

ラウンジからテラスに出ると、青空の下にみずみずしい緑の広い庭が広がっています。どこを見ても緑に囲まれていて爽やか。

客室は、和室のリビングの奥にツインのベッドルームが続くゆったりした造りで、バルコニーの向こうは一面の森です。

客室のお風呂は温泉で、湯船に浸かると大きな窓いっぱいに森の緑が広がります。
お湯は源泉100%かけ流しの薄別(うすべつ)温泉。湧き出したときは無色透明で、空気に触れるとうっすら淡黄色ににごる、とろりとした肌ざわりのお湯です。

夕食|窓の外の緑を眺めながらスタート
夕食は、大きな窓から池の庭園を望むレストランで。カウンター席から庭園を眺めながら、コースをゆっくりいただきます。

北海道の食材がふんだんに使われたコース料理。
前菜の根室産花咲ガニと旬野菜の一皿でスタートです。

メインの肉料理は、美幌牛ロースのタリアータ。
ゆっくりコースをいただくうちに、大きな窓の向こうは次第に夕闇へと変わっていきました。

この日のメニューは、根室産の花咲ガニ、厚田産望来豚のサルシッチャ、道産平目、美幌牛と、北海道の食材づくし。そして締めくくりはレモンソルベ。
どのお皿も繊細で、素材の味がそのまま活きている美味しさで、初日から北海道を満喫です。
- 所在地 北海道札幌市南区定山渓857
- アクセス 札幌駅北口から宿の無料送迎バスで約1時間15分(13:00発→14:15頃着・1日1往復)。宿泊者限定・前日17時までの完全予約制で、定員に達すると乗れません
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一面の星に見惚れる夜空
夜は満天の星空。宿の灯りに森がふわりと浮かび、頭上には星が広がります。ずっと見ていたくなる夜空でした。

カメラを空に向けると、写真いっぱいに星がちりばめられました。

北海道初日の夜、こんな星空に出会えるとは!初日から最高の宿泊になりました。
【1日目:タイムスケジュール】
9時過ぎ 関西空港 発 (飛行機・直行便)
11時過ぎ 新千歳空港 着
11:20 札幌へ (JR快速エアポート・約40分)
13:00 札幌駅から定山渓温泉へ (宿の無料送迎バス・約1時間15分・要予約)
14:20 佳松御苑 チェックイン
2日目|特急カムイで旭川へ、護国神社と常磐公園
2日目の朝も快晴。澄んだ空気につつまれ、爽やかに目覚めたら朝から温泉を楽しみます。
朝の佳松御苑|朝食と広々とした庭園を散策
朝食は前日の夕食と同じ、庭園を望むカウンターでの和朝食。新鮮な地元産の野菜がたっぷりで身体に優しいお皿が並びます。

出発前にもう一度庭を散策します。池が鏡のように快晴の空と木々を映していました。

出発までの時間、朝の散歩はとても気持ち良く、佳松御苑の整えられた庭で小さな池と山の緑を眺めながらゆっくり過ごしました(庭の様子は公式サイトの庭園ページでも紹介されています)。


10時に佳松御苑をチェックアウト。行きと同じ宿の送迎バスで、札幌駅へ戻ります。
昼食|札幌で満足度たっぷりのハンバーガー
定山渓から札幌へ戻ると、いよいよ旭川へ向けての移動。特急に乗る前に、昼食をとります。
向かったのは、人気のハンバーガー店「ザ・ジョンソンバーガー」。列車移動の前に、しっかりめのランチです。

ハンバーガーはボリュームたっぷりで、しっかり美味しく大満足です。
特急カムイで札幌から旭川へ
昼食のあと、札幌駅から13時発の特急カムイに乗って旭川へ向かいます。
札幌〜旭川は特急でおよそ1時間25分。北海道の主要都市間を結ぶ大動脈で、本数も比較的多い区間です。

乗車券・特急券は発券が必要なので、事前に購入しておくと、乗車時に慌てずにすみます。今回は札幌→旭川と、最終日の旭川→札幌の分をまとめて手配しておきました。
車窓には、石狩平野の田園風景が広がります。車内は快適で、1時間半ほどの移動もあっという間でした。

旭川駅は近年新しく建て替えられた、木の温もりを感じる大きくてきれいな駅で、とても快適な空間です。

2日目もよく晴れて、旭川では最高31度くらい。北海道も夏は本州並みに気温が上がる日があるので、日傘や帽子、水分を用意しておくと安心です。
北海道護国神社|旭川観光のスタート
旭川に着いたら、市内観光へ向かいます。
旭川駅前から道北バスの春光台線〔大町経由〕に乗り10分ちょっとの「護国神社前」で下車します。
北海道護国神社は、北海道の開拓や国のために尽くした人々をまつる神社。広々とした境内は静かで、市街地にありながら落ち着いた空気が流れています。

大鳥居をくぐると、白い神橋、第二鳥居と続き、その先に堂々とした神門が構えます。

広々した境内には、大きな御神木が圧倒的な存在感を放っています。

反り屋根が壮麗な拝殿には見事な彫刻が施されて厳かなたたずまい。

北海道とは思えないほどの日差しで暑かったのですが、開けた境内は空気が澄んでいて、気持ちのよい場所でした。
旭川の中心部からバスですぐの場所に、これだけ静かな神社があることに驚きました。旅の合間の一息にちょうどよい場所です。
- 所在地 北海道旭川市花咲町1丁目2282-2
- ご祈祷の受付 9:00〜16:00(社務所)
- アクセス 旭川駅前から道北バスまたは旭川電気軌道バスで約10分、「護国神社前」下車
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常磐公園|旭川市街の中心にある水辺の公園
護国神社から、ふたたびバスに乗り常磐公園(ときわこうえん)へ向かいます。旭川の市街地にある大きな公園で、園内には池や緑地が広がり、地元の人の憩いの場になっています。
雲ひとつない青空が池に映って、暑さを忘れる景色です。

園内には上川神社頓宮が鎮座し、旭川開村記念碑も立っています。街の歴史に触れながら歩ける公園です。

暑い日でも、木陰と水辺があるので体感がずいぶんやわらぎます。

ここは北海道でも歴史の古い公園のひとつで、木々の緑と水辺が涼を感じさせてくれる、気持ちのよい場所でした。

園内をぐるりと歩いて30分ほど。千鳥ヶ池の周りを散策したり、木陰で涼んだり。
観光客の姿はほとんどなく、行き交うのは地元の方がちらほらで、ベンチに腰かけて池を眺め静かな時間を過ごします。
夕食|人気店「青葉」で旭川ラーメンを堪能
夕食は早めの時間に、旭川ラーメンの名店として知られる「旭川らぅめん青葉 本店」へ。旭川は札幌・函館と並ぶラーメンの町で、しょうゆベースの旭川ラーメンが名物です。

ラーメンは、麺もスープもチャーシューも評判どおりの美味しさで、気づけばぺろりと完食。2日目、町歩きの一日を締めくくる、大満足の一杯でした。

営業は夕方までで、スープがなくなり次第終了なので、早めの訪問がポイントです。
旭川らぅめん青葉 本店(2026年8月6日移転)
★新店舗情報
- 所在地 旭川市4条通8丁目1705-6
- 営業日 月・火・木・金・土・日・祝日
- 営業時間 9:30〜14:00/15:00〜17:00(麺・スープがなくなり次第 早期終了)
★この記事は旧店舗訪問時の体験を記載したものです。
※2026.8時点(食べログ・北海道まんなか観光ナビ参照)
夕食のあとは、旭川駅前に戻ってイオンモール旭川駅前に立ち寄り、翌日の朝食やおやつの買い出し。
イオンモール旭川駅前にはスーパーや一般的な店舗はもちろん、お土産屋さんもたくさんあります。
六花亭や柳月のお店ではバラ売りもあるので旅行中の自分用のおやつも買いやすいです。
- 所在地 北海道旭川市宮下通7丁目2番5号
- アクセス 旭川駅すぐ
- 営業時間 1階の専門店 9:00〜21:00/2〜4階の専門店 10:00〜21:00/4階のレストラン街 11:00〜21:00/フードコート 9:00〜21:00/1階のスーパー(イオン旭川駅前店) 8:00〜22:00 ※一部異なる店舗あり
- 定休日 年中無休
- コインロッカー 無料(1階と4階・9:00〜21:00・当日限り)。ただし35×40×54cmまでで、大きなスーツケースは入りません(公式が旭川駅構内の有料ロッカーを案内しています)
- お土産 六花亭・柳月・ISHIYA・ロイズ・きたキッチンなど
- そのほか 外貨両替機、ATM4行、ベビールーム、無料駐輪場(約420台)。駐車場(約900台・20分100円)
※2026.8時点(公式サイト参照)
旭川での3連泊|駅の眼の前、ルートインGrand旭川駅前で
2日目から3連泊した宿は、ホテルルートインGrand旭川駅前。翌日以降、朝から周遊バスや観光列車に乗る旅の拠点にぴったりでした。
荷物を置いたまま観光に行けるので、美瑛・富良野への日帰りも身軽です。

部屋の広さも十分で、清潔。大浴場があるのもうれしいポイントです。
部屋の窓からは、旭川駅と駅前広場を見下ろせました。

- 所在地 北海道旭川市宮下通8丁目1962-1
- アクセス JR旭川駅北口から徒歩約2分
- 大浴場 あり(15:00〜翌2:00/5:00〜10:00)
- チェックイン15:00/チェックアウト10:00
※2026.8時点(公式サイト参照)
旭川駅の目の前という立地は最高で、朝の出発も夜の戻りも本当にラク。連泊してみると「駅から近いって正義」だと実感しました。
【2日目:タイムスケジュール】
10:00 佳松御苑 チェックアウト、札幌駅へ (宿の送迎バス)
★昼食:ザ・ジョンソンバーガー(札幌)
13:00 札幌 → 旭川 (特急カムイ・約1時間25分)
14:45 旭川駅前 → 護国神社前 (道北バス・約10分)
15:00~ 北海道護国神社
15:30 護国神社前 → 常磐公園前 (道北バス・約3分)
15:40~ 常磐公園
16:10 常磐公園前 → 1条9丁目 (道北バス・約20分)
★16:40~ 夕食:旭川らぅめん青葉 本店
17:15 イオンモール旭川駅前
18:00 ホテルルートインGrand旭川駅前チェックイン
3日目|観光周遊バス「あさひかわ号」で美瑛・富良野へ
3日目はずっと行きたかった美瑛・富良野へ向かいます。
観光周遊バス「あさひかわ号」での美瑛・富良野の名所めぐりは、9時半過ぎにホテルを出て、旭川駅前の乗り場から出発です。
あさひかわ号|美瑛・富良野の名所を巡る周遊バス
このバスのおすすめポイントは、点在する観光スポットを、乗り換えなしで一日で回ってくれること。
車内にはバスガイドさんが同乗していて、車窓の見どころを案内してくれます。

各スポットで十分な滞在時間をとりながら、定番スポットをもれなく回れるので、運転をしない旅行者には本当にありがたい選択肢です。
バスは途中で旭川空港にも停車し、空港から乗り込んでくる方もいました。飛行機で旭川に着いたその足で美瑛・富良野観光へ、という使い方もできます。
パッチワークの路|セブンスターの木とケンとメリーの木
旭川市街を出たバスの車窓からは北海道らしい広大な景色が広がり、道中も素晴らしい体験です。

バスはまず、美瑛の「パッチワークの路」と呼ばれる丘のエリアへ。畑が織りなす風景のなかに、CMやたばこのパッケージで有名になった風景が現れます。
麦畑の中にぽつんと立つのは「セブンスターの木」。一本のカシワの大木です。

少し先には、車のCMに登場したことで知られる「ケンとメリーの木」。白いそばの花越しに、ポプラの木がすっと立っていました。

セブンスターの木もケンとメリーの木も、バスは停まらず車窓からの見学ですが、左右どちらの車窓からも撮れるように走ってくれるので、左右どちらの席でもシャッターチャンスがめぐってきました。

北西の丘展望公園|パッチワークの丘を見渡す展望台
次に立ち寄ったのは、美瑛の北西の丘展望公園(ほくせいのおかてんぼうこうえん)。ピラミッド型の展望台が立つ小高い丘です。

展望台に上ると、美瑛らしいパッチワークの丘が一望できます。
畑ごとに作物の色が違い、緑や黄、茶色の区画がつぎはぎ模様のように広がる眺めは、美瑛を代表する風景。

なだらかな丘が幾重にも重なる様子は、写真で見るよりずっと立体的で、展望台に立つと風景の広がりに見入ってしまいました。
この日は快晴で、遠くの十勝岳連峰の稜線までくっきり見えました。

そこまで人は多くないので、のんびり眺められるのもいいところ。
展望台のまわりにはラベンダーの花壇もあります。青い空と緑の木々、ラベンダーの紫の取り合わせに癒されます。

売店で買った、バスガイドさんイチオシのアスパラは、みずみずしくて味が濃く、ひと口食べてびっくりするくらいの美味しさ。
丘を眺めながら贅沢なごちそうです。

展望台から丘を眺め、写真を撮って、アスパラを味わうのにちょうどよい滞在時間。
美瑛の丘めぐりの「最初の一望」として、旅の気分を盛り上げてくれる場所でした。
バスは上富良野の田園地帯へ。
「かみふらの八景」の標柱が立つ直線道路が、十勝岳連峰に向かってまっすぐ延びていきます。

ファーム富田|富良野ラベンダーの代名詞、一面紫の大花園
続いて向かったのは、富良野ラベンダーの代名詞ともいえる「ファーム富田」。
中富良野にある広大な花畑で、丘の斜面いっぱいに広がるラベンダー畑は、北海道の夏を象徴する風景として知られています。

入口近くの園内マップには、畑ごとに見頃の時期が書かれているので、最初にお目当ての畑の位置を確かめておくと回りやすくなります。
園内にはラベンダー畑のほか、色とりどりの花畑があり、見どころがたくさん。富良野に来たら外せない場所です。

ここで、時期についての大事なポイントを。ラベンダーは、早咲きの品種が7月上旬から見頃に入りはじめ、遅咲きの品種は7月中旬〜下旬に見頃を迎えます。一面が濃い紫に染まる最盛期は、例年なら7月中旬頃です。
ファーム富田の公式サイトでも「ラベンダーは例年6月下旬ごろより早咲の品種が色づき始め、7月上旬~中旬ごろに見頃のピークを迎えます」と案内しています。品種によって時期がずれるので、公式の開花状況を合わせて確認するのが確実です。
ところが訪れた7月上旬、畑はすでに一面の濃い紫。「超満開」と言いたくなる咲きっぷりで、端から端まで紫に染まっていました。

この日も見頃とあって、平日でも園内は観光客で大にぎわいでした。
この日は暑くて、名物のラベンダーソフトも気になりましたが、「ソフトクリームは一瞬で溶けるので要注意」とバスガイドさんに聞いていたので、冷たいメロンをいただくことにしました。
暑さの中で食べる富良野のメロンは格別の美味しさ。冷たくみずみずしく甘いメロンの果汁が身体に染み渡ります。

ストライプ状に色とりどりの花が並ぶ向こうには十勝岳連峰。花畑と山並みをいちどに望める、ここならではの景色です。

園内には、ラベンダーグッズなどのたくさんのお店もあって、見どころがいっぱいです。
歩き疲れたら、入口からほど近いカフェ「カフェルネ」でひと休憩。
北海道産男爵いものサクサクコロッケを、窓際のカウンター席で外を眺めながらいただきました。ホクホクで美味しく、小腹も満たせて一石二鳥です。

あさひかわ号では、ファーム富田での滞在時間は約80分。
ファーム富田はとても広く、見どころもたくさんあって、もっと時間をかけて巡りたいと感じたので、翌日、ノロッコ号でもう一度訪れることにしました。
とても暑い日でもあったので、2日間に分けて回ったことは、結果的に満足度の高い訪問につながりました(後編で紹介します)。

バスに戻る前には、園内のメロン専門店「花の舎(はなのいえ)」で焼きたてのメロンパンも購入し、バスの車内でいただきました。
ほかほかのメロンパンは、ジューシーなメロンの甘さでとってもおすすめです。
数量限定で、売り切れ次第閉店してしまうこともあるそうなので、見つけたら是非食べてみてほしいです。
- 所在地 北海道空知郡中富良野町基線北15号
- 営業時間 8:30〜17:30(6月下旬〜8月中旬)。8月下旬〜9月は9:00〜17:00など時期で変わります
- 入園料 無料(駐車場も無料)
- アクセス JR富良野線ラベンダー畑駅(夏季臨時駅)から徒歩約7分、中富良野駅から徒歩約25分
※2026.8時点(公式サイト参照)
白金 青い池|晴れた日に青く澄む、美瑛の名所
次に向かうのは、白金(しろがね)「青い池」。
立ち枯れたカラマツと、吸い込まれそうな青い水面のコントラストで、一躍有名になった池です。

水が青く見えるのは、上流の白ひげの滝などから流れ込む成分の影響とされ、光の当たり方や天気によって青さが変わるのが特徴だそうです。
見る場所によって、水の色は乳白色から青へと移ろって見えます。
晴れて日が差すほど青が際立つので、天気のよい時間にあたるかどうかがひとつのポイントです。この日は晴れたおかげで、水面は鮮やかなターコイズブルーに見えました。

立ち枯れの木々が水面に映るさまはどこか現実離れした美しさで、写真で見るのと本物はやっぱり違うなあと、素直に感動しました。
ここでの滞在時間は30分ほど。池のまわりには遊歩道が整備され、水辺に沿ってゆっくり歩けます。観光客は多かったものの、ゆっくり眺める余裕は十分です。
白ひげの滝|ブルーリバーに落ちる、青い池の源のひとつ
青い池のあとは、近くの「白ひげの滝(しらひげのたき)」へ。
美瑛川にかかる「ブルーリバー橋」から見下ろす滝で、崖の途中から地下水が湧き出して流れ落ちる、めずらしいタイプの滝です。

滝の下を流れる美瑛川は、青い池と同じように青みがかった水の色をしていて、白い滝と青い川のコントラストが印象的。
この川の水が下流の青い池につながっている、と思うと同じ美しいブルーにも納得です。
橋から見下ろす滝は圧巻のひとことで、壮大さに言葉を失うスケールです。遠くからでも分かるほどの水の透明度にも驚きました。

ブルーリバー橋の上からは、滝の向こうに十勝岳連峰まで見渡せます。
滞在時間は20分ほどですがとても見応えのある景色で、青い池とセットで訪れて「青い水」でつながるスポットを体感できる場所でした。
美瑛神社|縁結びで知られる、街なかの静かな社
周遊の締めくくりは、美瑛神社。美瑛の街なかに鎮まる神社で、縁結びのご利益で知られ、境内のあちこちにハート模様が隠されていることでも人気です。
訪れた7月は「夏詣」の時期で、赤い鳥居にのぼりと提灯が飾られていました。

境内には風鈴の回廊も設けられ、涼しげな音が響きます。

社殿の彫刻や灯籠などに、ハートの意匠が施されていて、隠れハートを探すのも楽しいところ。

暑くても風鈴の音が涼やかで、丘や池を巡ったあとに神社で静かに手を合わせて周遊を締めくくります。
あさひかわ号は、夕方に旭川駅前へ戻ってきます。
朝から夕方まで、丘・ラベンダー・青い池・滝・神社と、美瑛・富良野の名所をぎゅっと回れた、充実の周遊でした。
- ★2026年からコースが変わりました。四季彩の丘が加わった一方で、北西の丘展望公園と美瑛神社は立ち寄り先から外れています。
- 運行期間 2026年6月6日〜9月27日の毎日
- 行程 JR旭川駅前 9:50発 → 旭川空港 10:30発 →(パッチワークの路・美瑛パノラマロードは車窓)→ 四季彩の丘〈50分〉→ ファーム富田〈80分〉→ 白金 青い池〈30分〉→ 白ひげの滝〈20分〉→ JR美瑛駅前 16:30頃 → 旭川空港 17:00頃 → JR旭川駅前 17:30頃着
- 料金 おとな9,000円/こども(3〜11歳)3,000円 ※四季彩の丘の入場料込み
- 予約 事前予約制(電話予約は不可)。7日前の17:00締切、空席があれば前日17:00まで受付
- 乗り場 旭川駅バス乗り場1番(駅の北口側)/旭川空港は国際線ターミナル1階
- 知っておきたいこと 座席は自由席・添乗員は同行しません。車内にトイレはなく、昼食は各自。途中の観光地からの乗車は不可
- ほかのコース 富良野駅発の「びえい号」、富良野市内をまわる午後半日の「ふらの号」もあります
※2026.8時点(公式サイト参照)
3日目の旭川は晴れて最高気温は30度くらい。日中はしっかり日差しがあり、丘や池の景色を見るには絶好の空模様でした。
青い池は日が差すほど水の色が鮮やかに見えるので、晴れ間のある日にあたったのは幸運。
いっぽうで、屋外を歩く時間が長いので、帽子・日焼け止め・飲み物はしっかり用意しておくのがおすすめです。
夕食|旭川の居酒屋 独酌 三四郎で
旭川に戻ったら、夕食は、地元で知られる居酒屋「独酌 三四郎(どくしゃく さんしろう)」へ。
旭川の郷土色ゆたかな料理とお酒を楽しめる、老舗の居酒屋です。

周遊バスで動きまわった一日の締めに、地のものを味わってひと息。
カウンター席でいただく地もののアスパラやトマトは格別です。

旭川名物の新子焼きは、香ばしく焼かれた鶏肉に甘辛いタレが絡み絶品。ボリュームもあってビールがすすみます。

料理はどれも美味しくて、気づけばぺろりと完食。よく歩いた一日の締めくくりに、満足できる夕食でした。
【3日目:タイムスケジュール】
9:30 ホテルを出て旭川駅前乗り場へ
9:50 観光周遊バス「あさひかわ号」 (事前予約制)
車窓 パッチワークの路
午前 北西の丘展望公園
昼前後 ファーム富田
午後 白金 青い池
午後 白ひげの滝
午後 美瑛神社
17:10 旭川駅前 着
★17:30~ 夕食:独酌 三四郎
前編のまとめ|定山渓・旭川と、周遊バスで巡る美瑛・富良野
前編の3日間は、初日に奥定山渓温泉の佳松御苑では温泉を満喫し、2日目は旭川へ移動して護国神社と常磐公園を路線バスで巡り、3日目に観光周遊バスあさひかわ号で美瑛・富良野の名所を一日で回りました。
車がなくても、周遊バスと連泊拠点をうまく使えば、広い美瑛・富良野も楽しく巡れる、というのが率直な実感です。
この年の7月上旬は記録的な暑さ・晴天で、暑さ対策は必須でしたが、青い池や丘の景色は日差しに恵まれた最高の時間になりました。
前編のポイント
- 関西空港→新千歳は直行便。空港から札幌は快速エアポートで
- 初日は奥定山渓温泉(佳松御苑)で温泉を満喫。札幌駅北口から宿の無料送迎バスあり(要予約)
- 2日目からは旭川駅前に連泊し、美瑛・富良野へ身軽に日帰り
- 札幌→旭川は特急カムイで約1時間半。乗車券・特急券は事前手配が安心
- 美瑛・富良野は観光周遊バス「あさひかわ号」で効率よく巡れる
- ラベンダーの最盛期は例年7月中旬頃
- 北海道でも暑さに注意。帽子・日焼け止め・水分の暑さ対策を
こんな方にぴったり
- 車の運転をせずに、美瑛・富良野のラベンダーと丘の風景を巡りたい方
- 関西から、飛行機で北海道の内陸(旭川・美瑛・富良野)へ行きたい方
- 景色も温泉も楽しみたい方
- 路線バスの乗り継ぎより、効率よく周遊バス・観光列車で回りたい方
- 連泊拠点を決めて、自分のペースで無理なく巡りたい方
後編(4〜5日目)では、富良野・美瑛ノロッコ号に乗って、ラベンダー畑駅からファーム富田・北星山ラベンダー園を巡り、最終日は旭山動物園を訪ねてから大阪へ帰ります。
ノロッコ号の様子や、リフトで登る北星山ラベンダー園の眺め、行動展示で知られる旭山動物園の様子をまとめています。
👉後編(4〜5日目:ノロッコ号・北星山ラベンダー園・旭山動物園と帰阪)はこちら
交通の概要(前編)
最後に、前編の交通の概要を一覧にしておきます。旅の計画の参考にどうぞ。
【前編での主な移動】
関西空港→新千歳空港:飛行機(直行便)
新千歳空港→札幌:JR快速エアポートで約40分
札幌駅北口→定山渓温泉(佳松御苑):宿の無料送迎バス(要予約)
札幌→旭川:JR特急カムイで約1時間25分(乗車券・特急券は事前手配が安心)
旭川駅前→護国神社前:道北バス 春光台線〔大町経由〕で約10分
美瑛・富良野めぐり:観光周遊バス「あさひかわ号」(事前予約制。旭川駅前発着で一日周遊)
前編の行程まとめ
- 1日目:関空→新千歳→札幌→定山渓温泉。温泉宿でゆったり|主な交通:飛行機・快速エアポート・宿の送迎バス|泊:奥定山渓温泉(佳松御苑)
- 2日目:札幌で昼食後、旭川へ。北海道護国神社・常磐公園|主な交通:宿の送迎バス・特急カムイ・道北バス|泊:旭川(ルートインGrand旭川駅前)
- 3日目:パッチワークの路(セブンスターの木・ケンとメリーの木)・北西の丘展望公園・ファーム富田・白金青い池・白ひげの滝・美瑛神社|主な交通:観光周遊バスあさひかわ号|泊:旭川(ルートインGrand旭川駅前)
参考リンク集(完全版)
・ イオンモール旭川駅前(公式サイト)
・ 富良野・美瑛・旭川 観光周遊バス(ふらのバス公式・あさひかわ号/びえい号/ふらの号)
・ 観光周遊バス2026 パンフレット(ふらのバス公式PDF・行程と料金)
・ 美遊バス(美瑛町観光協会・青い池と花畑をまわる半日バス)
・ ファーム富田(公式サイト・ラベンダー開花状況)
・ ファーム富田 園内のご案内(公式・園内マップ)
・ 美瑛町観光協会(青い池・白ひげの滝・丘の情報)
・ 美瑛町の観光マップ・パンフレット一覧(美瑛町観光協会)
・ 美瑛神社(美瑛町観光協会)
・ 北海道護国神社(公式サイト)
・ JR北海道(特急カムイ・列車時刻表)
・ 道北バス(旭川市内の路線バス)
・ あさひかわお役立ちマップ(旭川観光コンベンション協会)
・ 旭川市 観光パンフレット・マップ(旭川市)
・ ザ・ジョンソンバーガー(食べログ)
・ 旭川らぅめん青葉 本店(食べログ)
・ 独酌 三四郎(食べログ)
・ 奥定山渓温泉 佳松御苑(公式サイト)
・ 定山渓温泉の観光パンフレット(定山渓観光協会)
・ ホテルルートインGrand旭川駅前(公式サイト)
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