• 広い北海道、レンタカーなしの旅行は難しいよね?
  • 札幌・小樽・函館の王道観光地は、公共交通だけで楽しめるかな?
  • 支笏湖のような自然の中の温泉地へも、バスだけでたどり着ける?

大阪発・公共交通だけで巡る北海道4泊5日の前編です。2024年7月の、夏の北海道ひとり旅の記録です。

広大な北海道というと「レンタカー必須」というイメージがありますが、鉄道とバスを上手に組み合わせれば、自然・グルメ・夜景まで満喫できるんです。

前編は1〜2日目。新千歳空港からバス1本で行ける支笏湖と、徒歩+地下鉄+市電で回る札幌を、実際の交通ルート・観光地・宿泊レビューとともにご紹介します。

いちばんの見どころは、「支笏湖ブルー」と呼ばれる透明度の高い湖と、藻岩山から一望する札幌の夜景です。

この記事を読めば、車がなくても夏の支笏湖と札幌をしっかり楽しむ回り方が分かります。

旅の基本情報

はじめに、前後編を通した4泊5日の旅の全体像です。

旅行時期
7月上旬 梅雨明け前の大阪から北海道へ

旅のスタイル 
公共交通のみ、電車・バス・市電・飛行機(車なし)の4泊5日ひとり旅

前編(1〜2日目・この記事):支笏湖・札幌
後編(3〜5日目):小樽・函館

前編の宿
1日目 休暇村支笏湖
2日目 ホテルハミルトン札幌(2〜3日目・2連泊)

前編の主な訪問先
支笏湖(山線鉄橋・ビジターセンター)
札幌(時計台・大通公園・北海道神宮・羊ヶ丘展望台・藻岩山からの夜景)

👉後編(3〜5日目):小樽・函館はこちら

1日目|大阪から支笏湖へ。大自然と透明な湖に癒される

支笏湖線バス|新千歳空港から乗り換えなしで湖畔へ

朝、関西空港を出発し、昼前に新千歳空港に到着。

大阪は梅雨時で息をするのも苦しいくらい蒸し暑かったのですが、北海道に降り立つと一気に爽やかな空気に包まれました。

空港に着いたら、1階の国内線ターミナルビルのバス乗降場28番から、支笏湖線のバスで支笏湖に向かいます。

新千歳空港1階バス乗降場、支笏湖線が発着する28番乗り場の標識と時刻表
赤い丸の「28」が目印。分かりやすい!

バス乗降場はとても横に長いのですが、表示が分かりやすく迷うことはありませんでした。

支笏湖線のバスは千歳駅前を経由して支笏湖まで約55分。

1日の本数が限られているので、飛行機の到着時間に合わせて、事前に北海道中央バスの時刻表を確認しておくと安心です。

北海道中央バス 支笏湖線
  • 区間   新千歳空港(国内線28番乗り場)→ 支笏湖
  • 料金   大人1,260円
  • 所要時間 約55分(千歳駅前経由)
  • 注意   1日4便程度

※2026.8時点(北海道中央バス公式サイト参照)

バスに揺られること約1時間で支笏湖バス停に到着。

降りた瞬間、空気がひんやりと澄んでいて、北の国の森と湖のそばまで来たことを実感します。

支笏湖バス停に停まる水色の中央バスと、木々に囲まれた駐車場
バスを降りると一気に爽やかな空気に包まれる

ここで1日目に宿泊する休暇村支笏湖の送迎バスに乗り換え、5分で到着です。

バス停から休暇村支笏湖までは徒歩圏内ですが、荷物が多いときなどは送迎を利用できるので安心です。

休暇村支笏湖|森と湖のそばで静かに過ごせる宿

1日目の宿「休暇村支笏湖」は、支笏湖温泉街とは千歳川を隔てたところにあります。

建物の周囲には大きな緑の森が広がり、展望台や野鳥の森、親水広場など、静かに過ごしたい人にぴったり。

「休暇村支笏湖」の看板が立つ玄関前の車寄せと、周囲の木々
玄関を出れば、もう森の中

温泉街から少し離れているとは言っても、千歳川の橋を渡ればすぐに温泉街のお店や湖畔の遊歩道に行くこともできます。

チェックインは15時からですが、12時半すぎに到着したところ部屋の準備ができているとのことで、そのままチェックインして入室できたのはとてもありがたかったです。

休暇村支笏湖の洋室。ベッド2台と椅子・テーブルが置かれ、窓の外は緑
洋室(22.4㎡)

窓の外には緑が広がり、広さも十分でゆったり過ごすことができる部屋です。

休暇村支笏湖
  • 所在地  北海道千歳市支笏湖温泉
  • 料金   プラン・時期により変動
  • チェックイン/アウト 15:00/10:00(プランにより変動)
  • アクセス 支笏湖バス停から送迎バスで約5分(事前に到着時刻を連絡・1名から送迎可)
  • 注意   温泉街とは千歳川を挟んだ対岸。橋を渡れば徒歩で温泉街へ出られる

※2026.7時点(公式サイト参照)

山線鉄橋と親水広場|支笏湖ブルーを間近に望む散策路

部屋に荷物を置いて一段落したら散策に出かけます。

柵沿いに続く支笏湖畔の遊歩道と、青い湖面・対岸の山並み
宿から歩いてすぐ。水ぎわまで下りられる親水広場

支笏湖はカルデラ湖で、日本有数の透明度を誇ります。湖の水深が深いため冬でも凍らず、日本最北の不凍湖としても知られています。

湖面の深い青は「支笏湖ブルー」と呼ばれ、澄んだ水と静かな森に囲まれた神秘的な景観が魅力です。

浅瀬まで透けて見える支笏湖の水面と、対岸の山並み、右手に桟橋とボート
足もとの浅瀬まで透けて見えるほどの透明度

山線鉄橋はかつて王子製紙の林業用「山線鉄道」が走っていた跡に残る橋です。

昭和中期まで木材運搬に使われていましたが、現在は遊歩道の一部として整備され、支笏湖の景観を楽しめる人気の撮影スポットになっています。

支笏湖畔に架かる赤い鉄骨トラス橋・山線鉄橋を正面から見た様子
今は散策スポットとして人気の、かつては木材を運んだ山線鉄橋

橋の上からは、支笏湖から流れ出す千歳川を見下ろせます。

川底まで透けるような澄んだ流れです。

森に挟まれて流れる千歳川のエメラルドグリーンの水面と、石の河原
山線鉄橋から見下ろす千歳川の澄んだ流れ

休暇村側から、親水広場、山線鉄橋を通って湖畔広場に出ます。

歩くうちに視界が開けて、澄んだ青い湖面が目の前に広がる散策ルートです。

「支笏湖 Lake Shikotsu」の木の看板が立つ湖畔広場と、対岸に連なる山並み
湖のほとりは風が抜けて気持ちのいい場所

少し高台に上がると、山線鉄橋と湖をまとめて見渡せる場所もあります。

ベンチが置かれていて、景色を眺めながらひと休みできます。

高台の遊歩道に並ぶベンチと、眼下の赤い山線鉄橋・支笏湖・対岸の山
少し高台に上がると、山線鉄橋と湖を一望

温泉街には宿泊施設、飲食店、お土産屋さんなどがコンパクトに集まっていて散策しながら立ち寄るのも楽しいです。

木立に囲まれた支笏湖温泉街の未舗装の通りと、通り沿いの店舗や赤いのぼり
コンパクトにまとまった温泉街

昼食|姫マスと虹マスの食べ比べが人気の食堂「トントン」

昼食は姫マス料理を中心に北海道料理で人気の店「トントン」でいただきました。

「ひめます料理」の黄色い看板と「トントン」ののれんが掛かる食堂の外観
姫マス料理以外の北海道料理などもメニューが豊富な人気店「トントン」

お昼どき、店内はたくさんのお客さんで賑わっていました。

団体客で貸し切りの場合もあるようなので、そんな時は時間を少しずらして訪問するのもありかもしれません。

ランチにいただいた生ちらし丼は、肉厚の姫マスと虹マスがたっぷりで、美味しくて食べ応えもありました。

二色の切り身が並ぶ生ちらし丼と、味噌汁・きんぴら・漬物がのった御膳
支笏湖 生ちらし丼(姫マスと虹マス 食べ比べ)

支笏湖の姫マス(ヒメマス)は「チップ」とも呼ばれる湖の名物。

初夏から夏にかけての漁期に合わせて訪れると、鮮度のよい姫マス料理に出会えます。

トントン

  • 所在地  北海道千歳市支笏湖温泉
  • 営業時間 営業日、営業時間は公式サイトやお店に直接確認
  • 注意   団体貸切の場合あり。時間をずらすのもあり

※2026.8時点(公式サイト食べログ参照)

支笏湖ビジターセンター|散策前に寄りたい展示施設

ランチの後は温泉街〜支笏湖畔を散策。

温泉街の中心にある支笏湖ビジターセンターに立ち寄りました。

建物には支笏湖周辺を産地とする自然素材が使われ、太陽光発電や地熱利用などの自然エネルギーを活用した環境配慮型の施設です。

大きな窓と木の梁が印象的な支笏湖ビジターセンターの館内。天井から野鳥のオブジェが下がる
支笏湖ビジターセンター内は木の温もりと大きな窓から見える青空と緑に癒やされる空間

活動を続ける火山の様子や、支笏湖周辺に生息する生き物の生態、湖の中の世界など、支笏湖の自然が親しみやすく、興味深く展示されています。

散策の前に立ち寄って支笏湖の成り立ちや見どころを知っておくと、湖畔歩きがいっそう楽しくなります。

支笏湖ビジターセンター
  • 所在地  北海道千歳市支笏湖温泉街中心部
  • 料金   無料
  • 開館時間 9:00〜17:30(4〜11月)/9:30〜16:30(12〜3月・火曜休)
  • アクセス 支笏湖バス停から徒歩すぐ

※2026.8時点(公式サイト参照)

支笏湖ビジターセンターでもらったマップは、見やすくて散策に便利でした。

湖畔の散策コースだけでなく、温泉街の商店街マップもあり、食事やお土産選びにも役立ちます。

支笏湖観光船|透明度の高い湖の中を覗く水中遊覧船は欠航

湖畔の遊覧船に乗るのを楽しみにしていたのですが、訪れた日は強風のため欠航。

「強風の為 欠航中です」と書かれた掲示と、ガラス越しに見える桟橋と支笏湖
楽しみにしていただけに、ちょっと残念

この日は強風で湖面には終始白波が立っていました。

風の強い日は欠航になることがあるので、乗りたい方は当日の運航状況を確認してから向かうと安心です。

逆光に輝く支笏湖の湖面と、岸に並ぶ白鳥型のボート、対岸の山
船に乗れなくても、この眺めだけで十分きれい

水中遊覧船は、船底側の水深2mの位置にある窓から、透明度の高い支笏湖の中をのぞくことができ、近くを泳いでいる名物の姫マス(チップ)や支笏湖ならではの湖底の柱状節理など神秘的な世界をながめることができるそうです。

水中遊覧船の他にも、高速艇やペダルボートもあります。

支笏湖水中遊覧船
  • 乗り場  支笏湖温泉街の湖畔
  • 料金   大人2,000円/小学生1,000円
  • 所要時間 約30分
  • 運航期間 例年4月下旬〜11月上旬
  • 運行時間 始発:9時00分~終発:17時00分(時期により変更有)
  • 注意   天候・波により欠航あり。

※2026.8時点(公式サイト参照)

休暇村支笏湖の夜|北海道の恵みの夕食と静かな温泉

宿に戻って、夕食は森に面したレストランで。窓の外いっぱいに緑が広がる、気持ちのよい空間です。

窓に沿ってカウンター席が並ぶ休暇村支笏湖のレストラン。窓の外は緑の木立
窓を向いたカウンター席で、緑の森を眺めながらの夕食です

夕食はビュッフェ。北海道の食材を使った料理が並び、おいしいものを少しずつ、好きなだけ楽しめます。

そしてビールは北海道と言えばのサッポロクラシック。大満足の夕食でした。

休暇村支笏湖のビュッフェで取り分けた料理の膳と、サッポロクラシックの瓶ビール
北海道グルメを、サッポロクラシックとともに

食後は温泉へ。ゆっくり湯に浸かって、旅の初日を静かに締めくくりました。

日が落ちると周囲は森の暗さと静けさに包まれます。市街地の宿では味わえない、国立公園の中に泊まる贅沢です。

【1日目:タイムスケジュール】
09:10 関西空港発 11:05 新千歳空港着
11:35 新千歳空港発 (北海道中央バス支笏湖線・約55分)
12:32 支笏湖着 (送迎バス約5分で休暇村支笏湖へ)
12:40ごろ 休暇村支笏湖 チェックイン (部屋の準備ができていて早めに入室)
★13:30- 昼食:トントン
午後 湖畔散策
★18:30- 夕食:休暇村支笏湖

2日目|札幌観光へ。定番と自然をどちらも満喫

出発の朝は、窓いっぱいの緑を眺めながら朝食をいただきました。

窓辺のカウンター席に並ぶ朝食の皿と、窓の外に広がる緑の木立と芝生
窓際の席で、爽やかな朝の光を眺めながら

レストランの窓辺には、休暇村スタッフ手作りという小鳥の木彫りが並んでいました。

双眼鏡も置かれていて、窓の外にやってくる野鳥と見比べながら楽しめます。

休暇村支笏湖のレストランの窓辺に並ぶ5羽の小鳥の木彫りと、野鳥の解説パネル
野鳥の解説シートも置かれています

2日目は、チェックアウトしたら支笏湖からバスで千歳駅へ向かい、JR快速エアポートで札幌へ。

札幌中心部の観光と、郊外の自然スポットを両方楽しむプランです。

支笏湖から千歳駅までは、1日目と同じ北海道中央バス「支笏湖線」で約45分。千歳駅からJR快速エアポートに乗り換えて、札幌駅までは30分ほどで、お昼前には札幌駅に着きます。

「JR千歳駅」の緑色の看板が掲げられた駅舎と、アーケードの続く歩道
支笏湖からのバスを降りて千歳駅へ

快速エアポートは本数が多いので、時刻をあまり気にせず乗れます。

いっぽう支笏湖からのバスは本数が少ないので、前日のうちに乗る便を決めておくと当日慌てません。

札幌に着いたら、まずは駅周辺から市内観光をスタート。札幌駅から大通公園にかけてのエリアに定番の見どころが集まっているので、車がなくても効率よく回れます

札幌市内は地下鉄・市電・バスがよく整備されていて、車がなくても見どころのほとんどに行けます。

地下鉄1日乗車券もあり、乗る回数やルートによってはお得になる場合もあるので、検討してみるのも良いと思います。

時計台・赤れんが庁舎・大通公園|札幌駅から徒歩で巡る定番コース

まずは札幌市時計台へ。正式名称は「旧札幌農学校演武場」。

明治11年に札幌農学校の演武場として建てられ、国の重要文化財に指定されている札幌のシンボルです。

時計塔と赤い屋根をもつ淡い黄色の木造建築、札幌市時計台の正面
正面から見上げる時計台。周りをビルに囲まれた街なかに建っています

今も動き続ける時計は、日本最古の塔時計として機械遺産にも認定されています。

札幌市時計台
  • 所在地  札幌市中央区北1条西2丁目
  • 料金   大人350円
  • 開館時間 8:45〜17:10(入館は17:00まで)・1/1〜1/3休館
  • アクセス 札幌駅から徒歩約10分

※2026.8時点(公式サイト参照)

続いて北海道庁旧本庁舎 赤れんが庁舎へ。こちらも国指定重要文化財の歴史的建造物です。

私が訪れた時は大規模改修工事の期間中。実は工事中と知らずに訪れて、覆われた建物を前に最初は「?」となりました。

それでも庭は見ることができ、リニューアル後にもう一度訪れるのが楽しみな場所になりました。

北海道庁の門越しに見える、赤れんが庁舎の絵が描かれた工事用シート
訪問時は改修工事中だった赤れんが庁舎(写真に写っている庁舎は絵です)

その後、2025年7月にリニューアルオープンしています。これから訪れる方は、改修後の館内を見学できます。

北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)
  • 所在地  札幌市中央区北3条西6丁目
  • 観覧料  一般300円(大学・高校生200円/中学生以下無料)
  • 開館時間 8:45〜21:00(最終入館20:30)
  • アクセス JR札幌駅から徒歩約8分/地下鉄「大通駅」から徒歩約9分
  • 2025年7月リニューアルオープン(訪問時は改修工事中)

※2026.8時点(公式サイト参照)

大通公園の東端に建つさっぽろテレビ塔は高さ144m。この時は行かなかったのですが、地上約90mの展望台からは、大通公園がまっすぐ延びる札幌らしい景色を一望できます。

大通公園の木々の間からのぞく、さっぽろテレビ塔の鉄骨の塔体
札幌のシンボルのひとつ、テレビ塔
さっぽろテレビ塔
  • 所在地  札幌市中央区大通西1丁目
  • 料金(展望台) 大人1,200円
  • 営業時間 9:00〜22:00(最終入場21:50)
  • アクセス 地下鉄「大通駅」から徒歩すぐ/時計台から徒歩約5分

※2026.8時点(公式サイト参照)

札幌市時計台」「北海道庁旧本庁舎 赤れんが庁舎」「さっぽろテレビ塔」「大通公園」と、札幌駅から徒歩圏内の有名スポットを一気に巡りました。

それぞれの間は徒歩数分〜10分ほどで、順番に歩くだけで自然につながるルートになっています。道は平坦なので、歩きやすいのもうれしいところです。

大通公園は新緑が美しく、ベンチで休みながら心地よい時間が過ごせます。

芝生と木立が広がる大通公園。奥に2体の銅像と、夏空の入道雲
青い空と白い雲が爽やかな夏の空。芝生に腰をおろして休む人もいました

市街地にありながら、ゆったりとした空気が流れています。

北海道神宮・羊ヶ丘展望台|地下鉄とバスで郊外の2大スポットへ

午後は地下鉄とバスで、郊外の2大スポットへ足を延ばします。

北海道神宮へは、地下鉄東西線「円山公園駅」から円山公園の緑の中を通って徒歩15分ほど。

北海道開拓の歴史とともに歩んできた、北海道を代表する神社です。

新緑に包まれた北海道神宮の大鳥居と「北海道神宮」の社号標、石畳の参道
鳥居をくぐると、木陰の続く参道です

静かな森に囲まれた境内は、札幌の中心部からほど近いとは思えないほど落ち着いた雰囲気。

緑が清々しく、空気が澄んでいて、歩いているだけで気持ちのよい場所です。「また来たい」と素直に思える神社でした。

頭上を覆う新緑の下、石畳の階段を上っていく参拝者
見上げれば一面の緑。木陰が続くので、夏の日差しもやわらぎます

新緑のトンネルのような参道を進むと、正面に拝殿が見えてきます。

白い幕に菊の紋が入った北海道神宮の拝殿。大きな千木が空へ伸びる
青空のもと、ゆっくりお参りできました

訪問時は、神門に大きな茅の輪が設けられ、参拝の方々が順にくぐって拝殿へ向かっていました。夏の時期ならではの光景です。

神門に設けられた青々とした茅の輪と、その先の拝殿へ向かう参拝者
そばに立つ案内板にくぐり方が書かれていて、初めてでも迷いません
北海道神宮
  • 所在地  札幌市中央区宮ケ丘
  • 料金   参拝無料
  • 参拝時間 開門6:00〜17:00(4/1〜10/15・季節により変動)
  • アクセス 地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩約15分

※2026.8時点(北海道神社庁 北海道神宮 公式サイト 参照)

参拝の後は「さっぽろ羊ヶ丘展望台」へ。

羊ヶ丘展望台へは、円山公園駅から地下鉄に乗り、大通駅で乗り換えて福住駅へ。そこからバスで約10分。札幌の中心部からさほど時間をかけずに、羊が草をはむ牧歌的な風景に出会えます。

ただ、バスの本数はあまり多くないので、事前に確認しておくのがおすすめです。

牧草地で草をはむ数頭の羊。奥に銀色のドームと札幌の市街地が広がる
羊たちの向こうには札幌ドーム

「少年よ、大志を抱け」の言葉で知られるクラーク博士は、札幌農学校の初代教頭。

午前中に訪れた時計台(旧札幌農学校演武場)と合わせて巡ると、札幌の開拓の歴史がひとつながりに感じられます。

右手を高く挙げたクラーク博士像と、台座に刻まれた「BOYS, BE AMBITIOUS」の文字
博士が指し示す向こうは、札幌の街並みが広がっていました

クラーク博士像の向こうには抜けるような青空と札幌の街並みが遠くまで見渡せて、爽快な眺めでした。

丘の上の牧草地に並ぶ羊の群れと、遠くまで続く札幌の街並み
視界を遮るものがなく、遠くまで見渡せました

7月の羊ヶ丘はちょうどラベンダーの季節。園内には約1,200平方メートルのラベンダー畑があり、例年7月上旬〜中旬に見頃を迎えます。

時期が合えば、新緑と紫の花畑を眺められる、夏ならではの景色です。

私が訪れたときは満開で、ラベンダー畑に近づいただけで香りがふわっと漂ってきて、幸せな気分になりました。

満開の紫のラベンダーが一面に広がる畑と、奥の木立、青空
すぐそばまで近づけるので、香りもしっかり届きます

園内には白いチャペルもあり、青空とまわりの木や芝生の緑に映えていました。

アーチ窓とステンドグラスのある白い建物のチャペルと、そばに立つモミの木
羊の牧草地のすぐ隣に、こんな建物が建っています

かわいい羊のキャラクターのログ看板のそばには、赤い屋根の「クラーク旅立ちの鐘」もあり、絵になる一角です。

「羊ヶ丘展望台」の丸太看板と、赤い屋根の「クラーク旅立ちの鐘」、羊のキャラクター2体
看板と鐘をまとめて写せる、記念写真にちょうどいい一角
さっぽろ羊ヶ丘展望台
  • 所在地  札幌市豊平区羊ケ丘
  • 料金   大人1,000円(札幌市民は割引あり)
  • 営業時間 9:00〜17:00(6〜9月は〜18:00)
  • アクセス 地下鉄東豊線「福住駅」から中央バス〔福84〕で約10分
  • 注意   ラベンダーの見頃は例年7月上旬〜中旬

※2026.8時点(公式サイト参照)

函館うに むらかみ|ミョウバン不使用の無添加うにを札幌駅前で

羊ヶ丘から札幌駅へ戻り、少し早めの夕食へ。

訪れたのは、札幌駅から徒歩5分ほどの「函館うに むらかみ 日本生命札幌ビル店」。

函館のうに加工会社の直営店で、ミョウバンを使わない無添加の生うにをいただけることで知られています。

注文したのはウニづくしのコース。サラダにまでウニがのっていて、どのお皿も美味しく、大満足の夕食でした。

うにと刺身が並ぶ前菜の盛り合わせ。左の小鉢にきゅうりを添えた生うにと、右にノンアルコールビールの瓶とグラス
まずは前菜から。小鉢の生うにが絶品です

うには鮮度保持のためミョウバンを使うことが多く、独特の苦みの原因になるのですが、無添加のうにはその雑味がなく、うに本来の甘みを味わえるのが魅力です。

うに料理のほかに、一品料理もそろっています。

うにと三つ葉が浮かぶ椀に、刻みねぎと刻み海苔の薬味皿、小鉢が並んだ和食のお膳
うにが浮かぶ汁物。薬味の小皿もついてきます

すっきりと清潔感がある和モダンな店内。カウンター席も居心地の良い空間でした。

函館うに むらかみ 日本生命札幌ビル店

  • 所在地  札幌市中央区北3条西4丁目(日本生命札幌ビル地下1階)
  • 営業時間 11:30〜14:00(LO13:30)/17:30〜21:30(LO20:45)・年末年始休
  • アクセス 札幌駅から徒歩約5分
  • 注意   人気店のため夕食どきは予約がおすすめ

※2026.8時点(公式サイト参照)

もいわ山ロープウェイ|日本新三大夜景の街明かりを一望

夕食のあとは、「もいわ山ロープウェイ」で山頂へ向かいます。

藻岩(もいわ)山へは、市電「ロープウェイ入口」停留場のそばから出ている無料シャトルバスで山麓駅へ行き、ロープウェイとミニケーブルカーを乗り継ぐと、標高531mの山頂展望台に到着します。

山麓駅までは徒歩でも行けますが、後半は急な上り坂が続くのでシャトルバスの利用がおすすめです。

「札幌もいわ山ロープウェイ 山麓駅」と表示されたコンクリート造りの建物と、明かりのついた入口
山麓駅まで無料シャトルバスで行けるのもありがたいです

山頂に着いたのは、ちょうど日が沈むころ。空が茜色から夜の色へと変わっていきます。

山の稜線の向こうがオレンジ色に染まる日没後の空と、ふもとに灯りはじめた街の明かり
空が次第に濃い茜色へ。ちょうど美しいタイミングです

暗くなると、眼下に札幌の街の明かりが一面に広がりました。「日本新三大夜景都市」に選ばれているのも納得の絶景です。

山頂から見下ろす札幌の夜景。遠くまで街の明かりが埋め尽くしている
写真では伝わりきらない素晴らしい景色。上ってよかったと思える眺めでした

山頂は結構な人出でしたが、混み合いすぎるほどではなく、ゆっくり夜景を楽しめました。

夜はかなりひんやりするので、夏でも羽織るものが一枚あると安心です。

もいわ山ロープウェイ
  • 所在地  札幌市中央区伏見(もいわ山麓駅)
  • 料金   ロープウェイ+ミニケーブルカー往復セット 大人2,100円
  • 営業時間 夜景の時間帯まで営業(上り最終21:30頃・季節や日により変動)
  • アクセス 市電「ロープウェイ入口」電停そばから無料シャトルバスで山麓駅へ
  • 注意   悪天候時は運休あり。山頂は夏でも冷えるので上着を

※2026.8時点(公式サイト参照)

ホテルハミルトン札幌|市電にも地下鉄にも便利な宿

2日目の宿「ホテルハミルトン札幌」は、地下鉄東西線「西18丁目駅」から徒歩3分ほどで、市電の停留場も近い立地です。

藻岩(もいわ)山の夜景を見た後、市電で戻ってくる日の宿としても便利な場所にあります。

夜の交差点を横切る、緑と白の車体の札幌市電
夜の街を走る市電。もいわ山からの帰り道

市電の停留場からホテルまでは歩いてすぐです。

ホテルハミルトン札幌の客室。ベッドとデスク、テレビ、カーテンのかかった窓
シングル(セミダブル)ルーム(15㎡)

今回はシングルルームに宿泊。

建物は新しくはないものの、館内は清潔に手入れされていて快適に過ごせました。コスパの良い宿です。

「HOTEL HAMILTON」「ホテルハミルトン札幌」の看板が掲げられた建物の外観
地下鉄西18丁目駅から徒歩3分ほど
ホテルハミルトン札幌
  • 所在地  札幌市中央区南1条西15丁目1-238
  • 料金   プラン・時期により変動
  • アクセス 地下鉄東西線「西18丁目駅」から徒歩約3分。市電の停留場も近い

※2026.8時点(公式サイト参照)

【2日目:タイムスケジュール】
9:30 休暇村支笏湖 チェックアウト (支笏湖線バスで千歳駅へ・約45分)
10:25 千歳駅発 (JR快速エアポートで札幌へ・約30分)
11:00-12:00 時計台・赤れんが庁舎・大通公園 (札幌駅から徒歩)
12:30-13:30 北海道神宮 (地下鉄「円山公園駅」から徒歩)
14:30-15:30 さっぽろ羊ヶ丘展望台 (地下鉄+バス)
★17:30-19:00 夕食:函館うに むらかみ (札幌駅前・17:30開店)
19:30-21:00 もいわ山ロープウェイで夜景 (市電+無料シャトル・21:30ごろ市電で帰着)

前編のまとめ|支笏湖と札幌を、バスと地下鉄と徒歩で

前編では、支笏湖と札幌を巡る2日間をまとめました。

1日目は新千歳空港からバス1本で行ける支笏湖で大自然と温泉を満喫し、2日目は札幌の定番スポットから羊ヶ丘、藻岩山の夜景まで、地下鉄・バス・市電だけで巡ることができました。

「北海道はレンタカーがないと難しい」と思われがちですが、支笏湖も札幌定番観光も公共交通だけで十分楽しめる、というのが率直な実感です。

前編のポイント

  • 支笏湖へは新千歳空港からバス1本(約55分)。ただし本数が少ないので、時刻を先に押さえるのが旅程の要
  • 支笏湖では湖畔散策やビジターセンターなど、徒歩だけで見どころを回れる(観光船は天候により欠航することも)
  • 札幌市内は「徒歩+地下鉄+市電」で組み立てれば、定番スポットを効率よく巡れる
  • 郊外の北海道神宮・羊ヶ丘展望台も地下鉄とバスの乗り継ぎで行ける
  • 藻岩(もいわ)山の夜景へは市電+無料シャトルバスで便利にアクセスできる

こんな方にぴったり

  • 車の運転をせずに、北海道の自然と街の王道観光スポットを両方楽しみたい方
  • 支笏湖ブルーの湖と、森の中の温泉宿で静かに過ごしたい方
  • 札幌の定番スポットと夜景を、公共交通だけで効率よく巡りたい方
  • 自分のペースで、夏の北海道をゆっくり巡りたい方

前編の交通などの概要

最後に、前編の交通などの概要を一覧にしておきます。旅の計画の参考にどうぞ。

新千歳空港→支笏湖:北海道中央バス支笏湖線 約55分
支笏湖→千歳駅:同バス 約45分
千歳駅→札幌駅:JR快速エアポート 約30分
支笏湖観光船(水中遊覧船・乗る場合):大人2,000円・約30分
札幌市時計台:大人350円
さっぽろテレビ塔(展望台):大人1,200円
さっぽろ羊ヶ丘展望台:大人1,000円
もいわ山ロープウェイ+ミニケーブルカー往復:大人2,100円

※金額等は2026年8月時点

前編の行程まとめ

  • 1日目:新千歳空港→支笏湖(山線鉄橋・ビジターセンター)|主な交通:北海道中央バス支笏湖線|泊:休暇村支笏湖
  • 2日目:支笏湖→札幌(時計台・大通公園・北海道神宮・羊ヶ丘展望台・藻岩山の夜景)|主な交通:バス・JR・地下鉄・市電|泊:ホテルハミルトン札幌

参考リンク集

👇後編はこちら

五稜郭タワーから見下ろす星形の五稜郭。タイトル「北海道 支笏湖〜函館 4泊5日の旅(後編)」入りのアイキャッチ画像
小樽・函館|夏の北海道4泊5日モデルコース(後編)|車なし旅 広い北海道を、レンタカーなしで旅してみたい。そう考えたとき、こんな疑問はありませんか? 札幌から小樽への日帰りは、電車とバスだ...

👇同じ夏の北海道、富良野・美瑛編(別の4泊5日)はこちら

一面に咲きそろった紫のラベンダー畑と、奥に並ぶ緑の防風林、青空。上部に「北海道 定山渓〜富良野 4泊5日の旅(前編)」の文字
定山渓温泉・富良野|夏の北海道4泊5日モデルコース(前編)|車なし旅 人気の美瑛・富良野や定山渓温泉・旭川を、車なし・公共交通だけで巡れる? 大阪から飛行機で行く場合、どんなルートで何泊すれば無理...
駅のホームに停まる、緑とピンクに塗られた「NOROKKO TRAIN 富良野・美瑛」のディーゼル機関車。上部に「北海道 定山渓〜富良野 4泊5日の旅(後編)」の文字
富良野・旭山動物園|夏の北海道4泊5日モデルコース(後編)|車なし旅 富良野・美瑛ノロッコ号って、どんな観光列車? 予約は必要? ラベンダー畑を、車なしで歩いて回れるの? 旭山動物園へは、旭...
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egao
シンプルに暮らし、車なしで電車とバスのひとり旅を楽しむ。 セカンドライフを伸びやかに過ごす旅の記録です。 ▶ 詳しいプロフィールはこちら