広い北海道を、レンタカーなしで旅してみたい。そう考えたとき、こんな疑問はありませんか?

  • 札幌から小樽への日帰りは、電車とバスだけで大丈夫?
  • 札幌から函館への移動、遠そうだけど時間をかけずに行けないかな?
  • 坂の多い函館の街は、車なしでも観光できるかな?

支笏湖・札幌〜小樽・函館をめぐる4泊5日の後編(3〜5日目)です。2024年7月の、夏の北海道ひとり旅の記録です。

3日目からは、レトロな港町・小樽と、坂と教会の街・函館を電車・市電とバスだけでまわります。

青いトタン屋根の石造倉庫が連なる小樽運河と、対岸の遊歩道を歩く観光客
石造りの倉庫が連なる小樽運河。後編はこの港町からスタート

移動には札幌の都心近くにある丘珠空港からの飛行機も使い、限られた日数で北海道の定番観光地を効率よく巡りました。

この記事を読めば、車がなくても夏の小樽と函館をしっかり楽しむ回り方が分かります。

Contents
  1. 旅の基本情報
  2. 3日目|小樽へ日帰り。運河と坂道の港町を歩く
  3. 4日目|函館へ。坂と異国情緒の街を巡る
  4. 5日目|函館から大阪へ。最後まで北海道を味わう
  5. 後編のまとめ|小樽と函館を、JRと飛行機と市電で
  6. 後編の交通の概要
  7. 後編の行程まとめ
  8. 参考リンク集(完全版)

旅の基本情報

はじめに、前後編を通した4泊5日の旅の全体像です。

旅行時期
7月上旬 梅雨明け前の大阪から北海道へ

旅のスタイル 
公共交通のみ、電車・バス・市電・飛行機(車なし)の4泊5日ひとり旅

前編(1〜2日目):支笏湖・札幌
後編(3〜5日目・この記事):小樽・函館

後編の宿
3日目 ホテルハミルトン札幌(2〜3日目・2連泊)
4日目 ホテル法華クラブ函館

後編の主な訪問先
小樽:祝津・天狗山・堺町通り・小樽運河
函館:函館朝市・八幡坂・金森赤レンガ倉庫・五稜郭

前編(支笏湖・札幌)から続けて読むと、旅の全体像がつかめます。

👉前編(1〜2日目):支笏湖・札幌はこちら

3日目|小樽へ日帰り。運河と坂道の港町を歩く

札幌から小樽へ|JR函館本線は海沿いの車窓が楽しい

3日目は朝早く札幌駅を出発し、JR函館本線で小樽へ。札幌〜小樽は普通列車で約45分です。

銭函(ぜにばこ)あたりから列車は石狩湾ぎりぎりの海岸線を走るので、進行方向右側の席に座ると、朝の日本海を眺めながらの移動になります。

小樽駅を降りると、札幌とは少し違う、どこか懐かしい港町の空気が流れていました。

中央に時計を掲げた小樽駅の駅舎と、駅前に停まるタクシー、緑の山を背にした駅前広場
レトロな佇まいの小樽駅舎。駅前からバスもタクシーもここが起点です

この日のルートは「午前に郊外(祝津・天狗山)、午後に中心部(運河・堺町通り)」の順にしました。

祝津も天狗山もバスの本数が限られるので、バスに乗る場所を先に巡り、徒歩で回れる中心部を後に残すと、時間が読みやすくなります。

祝津パノラマ展望台|朝の日本海を一望する絶景スポット

まずは小樽駅前のバスターミナルから、市街の北にある祝津(しゅくつ)地区へ。中央バス「おたる水族館」行きで約25分です。

終点「おたる水族館」で降りて坂道を10分ほど上った高台にある祝津パノラマ展望台からは、眼下にどこまでも青い日本海が広がります。

朝の光に照らされる港と断崖の景色は、小樽運河のイメージとはひと味違う「海の小樽」でした。

カモメの絵が描かれた「祝津パノラマ展望台」の看板と、柵の向こうに広がる青い海
祝津パノラマ展望台。眼下に石狩湾が広がる

展望台からは、高島岬の先に立つ日和山灯台と祝津の港も見下ろせます。

海と灯台の組み合わせは、いかにも港町らしい景色です。

緑に覆われた高島岬と先端に立つ日和山灯台、手前に祝津の港と青い海
高島岬の先に立つ日和山灯台と港

視線を移すと、黄土色の断崖と青い海がどこまでも続くダイナミックな海岸線。

黄土色の崖と緑の斜面が海に落ち込む祝津の海岸線と、沖に突き出た岩礁
断崖と青い海がどこまでも続くダイナミックな海岸線。小樽運河とはまったく違う顔です

展望台には名前入りの看板や記念撮影用のフォトフレームも置かれていました。

「OTARU PHOTO FRAME」と書かれた翼のイラスト入りの半透明パネルと、その向こうに広がる青い海
祝津パノラマ展望台の「OTARU PHOTO FRAME」。翼の絵の中に立って記念撮影

枠の中に立つと背景に海が入り、絶景をバックに記念撮影ができます。

祝津パノラマ展望台
  • 所在地  北海道小樽市祝津3丁目
  • アクセス 小樽駅前から中央バス「おたる水族館」行き終点下車、徒歩約10分(上り坂)
  • 注意   バス停から高台まで坂道が続く。歩きやすい靴で

※2026.8時点(小樽祝津の観光ポータル おたる祝津たなげ会参照)

バス停前には、トドの豪快なジャンプショーで人気のおたる水族館があります。

今回は立ち寄りませんでしたが、展望台とセットで回れる場所なので、時間に余裕があれば選択肢に加えるのも良さそうです。

レンガ色の建物に「おたる水族館」の文字が掲げられた入口と、階段の両脇に立つダイバー姿のキャラクター像
展望台の下にある、おたる水族館の入口
おたる水族館
  • 所在地  北海道小樽市祝津3丁目303番地
  • 料金   大人(高校生以上)1,800円・小中学生700円・3歳以上350円
  • 営業   通常営業は2026年は3月14日〜11月23日・9:00〜17:00(最終入館16:30。10月16日以降は〜16:00)
  • 冬期   12月中旬〜2月下旬は冬期営業10:00〜16:00。通常営業との入れ替わり前後に休館期間あり
  • アクセス 小樽駅前から中央バス「おたる水族館」行き終点すぐ(約25分)

※2026.8時点(おたる水族館公式参照)

小樽天狗山ロープウェイ|「鼻なで天狗さん」と港を見下ろす山頂へ

祝津からいったん小樽駅前に戻り、再びバス(天狗山ロープウェイ線・約20分)で天狗山ロープウェイへ。

「おたる天狗山」と書かれた縦長の看板と、山麓の駐車場に立つ白と黒の三階建ての建物
バスを降りて向かう天狗山ロープウェイ乗り場

山麓駅からは赤いゴンドラに乗り込み、緑の斜面を一気に上っていきます。

緑の山の斜面の上をロープウェイで上っていく赤いゴンドラと、山頂に見える白い建物
緑の斜面をぐんぐん上っていく赤いゴンドラ

山頂駅を降りたところの案内板には、展望台、天狗山神社、鼻なで天狗さん、シマリス公園、天狗山スライダー、ジップライン、熱気球、1周約30分(約1.6km)の森林浴コースまで、見どころの位置がイラストマップ1枚にまとまっています。

屋内施設として天狗の館、小樽スキー資料館、TENGUU CAFE、天狗山ショップも紹介されています。

展望台では視界が大きく開け、小樽市街と石狩湾が一望できます。

天狗山の展望台から見下ろす小樽の市街地と石狩湾のパノラマ、手前に「屋上展望台」の木の看板
街並みの向こうに海まで見渡せる大パノラマ

案内板によると山頂は標高532.4mで、昼の眺めも素晴らしいのですが、夜景の名所としても知られています。

展望スペースにはウッドデッキに椅子が置かれ、小樽の街と港を存分にながめることができます。

ウッドデッキの上に椅子が並ぶ天狗山山頂の展望スペースと、その先に広がる小樽の街と港
山頂のテラス席。港を見下ろしてひと休みできます

展望台の近くには白い鳥居の小樽天狗山神社。のぼり旗の並ぶ小さな参道、絵馬掛け所もあって、ちょっとした散策も楽しめます。

緑の木立の中に立つ小樽天狗山神社の白い鳥居と参道の先の社殿
山頂に鎮座する小樽天狗山神社の鳥居

鼻をなでると願いがかなうといわれる「鼻なで天狗さん」のつやつやに光った鼻に触れて、旅の無事をお願いしてきました。

木造の祠に納められた赤い天狗の面と、「鼻なで天狗さん」と書かれた木の看板
祠に祀られた赤い「鼻なで天狗さん」
小樽天狗山ロープウェイ
  • 所在地  北海道小樽市(天狗山山麓)
  • 料金   ロープウェイ往復 大人1,800円(夏期)/2,000円(冬期)
  • 営業時間 夏期(4月下旬〜11月上旬)9:00〜21:00ごろ運行。冬期は運行時間が短縮
  • 運行時間 12分間隔(毎時 00・12・24・36・48分発)※混雑時は6分間隔
  • アクセス 小樽駅前からバス約20分・終点「天狗山ロープウェイ」下車すぐ
  • 注意   整備運休期間は公式サイトで確認を

※2026.8時点(公式サイト参照)

🎫 事前購入:小樽天狗山ロープウェイ 乗車Eチケット(楽天トラベル観光体験)

山頂駅舎の中には「天狗山ショップ」とその奥には「TENGUU CAFE」が入っています。

ショップには天狗の置物や手ぬぐい、地元のお菓子などが並び、大きな窓の向こうに景色が広がる明るいスペースでした。

大きな窓に面した天狗山山頂の売店。手ぬぐいや菓子の箱が棚に並び、奥にカフェの席が見える
山頂駅舎の中のショップ。天狗のグッズも並びます
TENGUU CAFE & SHOP
  • 所在地  北海道小樽市最上2丁目16-15(天狗山ロープウエイ山頂駅舎内)
  • 営業期間 夏期 2026年4月25日〜11月3日(ロープウェイの運行期間に準じる)
  • 営業時間 夏期はショップ 10:00〜20:30/フード 11:00〜14:00・15:00〜20:30(ラストオーダー20:00)
  • アクセス 小樽駅前からバス約20分「天狗山ロープウエイ」下車、ロープウェイで山頂駅へ
  • 注意   4月と11月はロープウェイの定期整備運休あり(小樽観光協会の案内より)。TENGUU CAFE内はペット同伴不可(ロープウェイ自体はペット料金あり)

※2026.8時点(公式サイト参照)

小樽運河|レトロ感漂う運河の街と手宮線跡

お昼すぎ、天狗山を下りて向かったのは小樽運河。

大正12年完成の運河沿いに石造りの倉庫群が連なる、小樽でいちばん有名な風景です。

運河の全長は1,140m。いま散策路になっているところは、1986年に運河の幅を半分ほど埋めて造られた道。

つまり歩いている足もとは、かつて船が行き来していた水の上ということになります。

小樽運河の岸に係留された屋根なしの観光遊覧船と、対岸に続く石造りの倉庫群
石造りの倉庫が続く小樽運河。運河クルーズの小舟が出番を待っていました

運河をめぐる観光船にも乗ろうと思ったのですが、この時は周りから日本語がほとんど聞こえないくらい海外からの観光客でにぎわっていて、観光船も混んでいたので見送ることに。

本当は夕暮れの運河も楽しみにしていたのですが、この日はあいにくの曇り空。夕方まで待っても夕焼けは望めなさそうだったので、次回訪問の楽しみにすることにしました。

それでも、曇り空の下の運河はしっとりと落ち着いた雰囲気で、これはこれで風情があります。

小樽運河クルーズ(観光船)
  • 所在地  北海道小樽市港町5-4(乗船場は小樽運河の中央橋)
  • 料金   デイクルーズ 大人1,800円/小学生500円 ナイトクルーズ 大人2,000円/小学生500円
  • 所要時間 約40分(集合は出航15分前)
  • 運航時間 8月はデイ 10:00〜18:30の30分間隔・ナイト 19:00〜20:00。便数は時期で変動(通年運航)
  • アクセス JR小樽駅から徒歩約10分
  • 注意   予約は必須ではないが、週末・連休・ナイトクルーズは事前予約がおすすめ。船内にトイレなし

※2026.8時点(小樽運河クルーズ公式サイト参照)

散策路沿いにはガス灯が63基並んでいて、日が落ちると倉庫群のライトアップと合わせて雰囲気ががらりと変わります。

小樽運河沿いの二灯式ガス灯の上にとまった一羽のカモメと、奥に続く倉庫群
ガス灯の上にちょこんとカモメが一羽

倉庫のライトアップは22時30分まで、ガス灯は24時までです。運河の夜景も雰囲気が素晴らしいと人気のスポットです。

小樽運河
  • 所在地  北海道小樽市港町(浅草橋街園ほか)
  • アクセス 小樽駅から徒歩約10分
  • 注意   夕暮れ〜夜は63基のガス灯が点り雰囲気が良い(ガス灯は24時まで、倉庫のライトアップは22時30分まで)

※2026.8時点(小樽観光協会「おたるぽーたる」参照)

運河と堺町通りの間には、廃線になった旧手宮線の線路跡がそのまま遊歩道として残されています。

線路の上を歩ける小道は、鉄道の街だった小樽らしい寄り道スポットです。

旧手宮線の線路跡にまっすぐ伸びるレールと枕木、手前に「Welcome to Otaru!」の赤い看板と花壇
線路の上を歩ける旧手宮線の遊歩道。鉄道の街・小樽らしい風景です

堺町通り|ルタオに六花亭、スイーツと硝子の街歩き

続いて小樽観光の中心、堺町通りへ。

石造りの倉庫や商家を利用したお店が連なる通りで、ルタオ本店のスイーツ、六花亭、北菓楼と、北海道の有名どころを食べ歩きでハシゴできます。

通りの南端の「メルヘン交差点」あたりがいちばんのにぎわいで、ルタオ本店とオルゴール堂本館もこの一角にあります。

レンガと石を組み合わせた洋館づくりのルタオ本店と、屋上にそびえる時計塔
メルヘン交差点に立つルタオ本店の時計塔

通りは約750mのゆるやかな一本道で、メルヘン交差点から北一硝子、かま栄と続き、色内大通りを抜けると小樽運河に出ます。運河から堺町通りへはゆるやかな上りが続きます。

ルタオ本店では、2階のカフェでケーキと紅茶のひと休み。

席が空くまで少し待ちましたが、待ってよかったと思える美味しさと非日常感たっぷりの癒しの時間でした。

カフェの窓際のテーブルに置かれた紅茶のカップと、白と黄色の二層のケーキ。窓の外にレンガ造りの洋館
ルタオ本店2階のカフェでひと休み。窓の外の街並みまでごちそうでした

🛒 お取り寄せ:ルタオ ドゥーブルフロマージュ 4号・送料込み(楽天市場)

ガラス工芸の北一硝子や、館内いっぱいにオルゴールが並ぶ小樽オルゴール堂本館をのぞくのも楽しい時間です。

オルゴール堂前の蒸気時計は、汽笛の音で時を知らせる人気の待ち合わせスポット。

瓦屋根の石造りの建物に「小樽オルゴール堂 本館」の看板が掲げられた店先と、隣に立つ時計塔
堺町通りのシンボル、石造りの小樽オルゴール堂本館。店先はいつも人でにぎわっています

かまぼこの老舗「かま栄」の工場直売店にも立ち寄りました。

店内は行列ができるにぎわいで、おいしそうなできたての揚げかまぼこを単品で購入することもでき、食べ歩きにもぴったり。

店内には「かま栄カフェ」もあり休憩もできます。

「かま栄」の金文字の看板と、「直売店 おみやげ 工場見学」と書かれた青いひさしのガラス張りの店舗
かまぼこの老舗・かま栄の工場直売店。揚げたてを買って食べ歩きも楽しい

ほんわり温かくてふわふわの揚げかまぼこは、おやつにちょうど良く、スイーツの食べ歩きとは一味違う体験です。

人気の通りなので、お昼どきから午後にかけては観光客でかなりにぎわいます。

都寿司|予約して訪ねた街の人気寿司店

夕食は予約していた「都寿司」で新鮮な海の幸を堪能。

寿司の街・小樽には寿司屋通りと呼ばれる通りがあるほどお店が多く、迷ってしまいます。

小樽・花園の寿司店「都寿司」の黒い外壁と木の看板、ピンクの縦看板
予約して訪ねた、小樽の「都寿司」

人気店は夕食どきに満席になることも多いので、予約しておくのがおすすめです。

木のカウンターに置かれた角皿に並ぶ握り寿司4貫とガリ
カウンターでいただく北の海の握り

小樽の寿司店は水曜日や木曜日が定休日の店が多いので、事前に旅程と照らし合わせて確認しておくと安心です。

都寿司

  • 所在地  北海道小樽市花園3-10-3
  • 営業時間 12:30〜22:00
  • 定休日  火曜(祝日の場合は営業)
  • アクセス JR小樽駅から徒歩約15分、JR南小樽駅から徒歩約10分

※2026.8時点(食べログ参照)

帰りは、南小樽駅からJRに乗車。ちょうど夕焼けが小さな駅舎を染めていました。

夕暮れの空の下、屋根に「JR南小樽駅」の文字が掲げられた駅舎
夕焼けに染まるJR南小樽駅

札幌へ戻る列車の車窓からは、石狩湾に沈む夕日も見えました。

列車の窓越しに見える石狩湾の水面と対岸の山並み、山の端に沈みかけた夕日
車窓から石狩湾に沈む夕日を望む

列車の本数が比較的多く、時間を気にせず小樽を楽しめるのが、札幌拠点の日帰り小樽のいいところです。

🏨 宿泊:ホテルハミルトン札幌(2泊目)|部屋の様子は前編をご覧ください。

【3日目:タイムスケジュール】
07:05 札幌発 (JR函館本線・小樽行・7:51小樽着)
08:10 小樽駅前発 (北海道中央バス・11・祝津線・おたる水族館行 8:36おたる水族館着)
09:00- 祝津パノラマ展望台
09:40 おたる水族館発 (北海道中央バス・11・祝津線・小樽駅前行 10:06小樽駅前着)
10:10 小樽駅前発 (北海道中央バス・9・天狗山ロープウエイ線・天狗山ロープウェイ行 10:30天狗山ロープウェイ着)
12:07- 小樽天狗山ロープウェイ発 (北海道中央バス・9・天狗山ロープウエイ線・小樽駅前行 12:24小樽駅前着)
12:30- 小樽運河、手宮線跡、堺町通り(ルタオ・かま栄・オルゴール堂)

★17:30- 夕食:都寿司

18:39 南小樽発 (JR函館本線・滝川行・19:24札幌着)

4日目|函館へ。坂と異国情緒の街を巡る

丘珠空港から函館へ|朝の空路で観光時間を確保

4日目は、札幌市内の丘珠(おかだま)空港から函館へ空路で移動しました。丘珠空港は、この旅行の計画で初めて知った空港です。

札幌から函館までのJR特急は長時間の乗車になりますが、飛行機なら約40分(HAC=北海道エアシステムが1日7〜8往復。便数は時期により変動)。

朝の便に乗れば、午前のうちから函館観光を始められます。

地下鉄東豊線の終点「栄町(さかえまち)駅」からバスに乗り継いで、あわせて45分くらいで空港に着きました。

札幌市内→丘珠空港のアクセス
  • 地下鉄+バス 地下鉄東豊線「栄町駅」→ 北海道中央バス[麻26]240円・約5分(または北都交通の連絡バス350円・約5分)
  • 直通バス  北都交通の空港連絡バス 札幌駅前発 1,000円・約30分
  • タクシー  札幌駅から約20分・3,000円前後(空港公式の目安)
  • 保安検査  出発の20分前まで。小さな空港なので手続きは早く済みます
  • 注意   早朝便は要注意。栄町からのバスは平日と土日祝で始発が違い、土日祝は朝いちばんの便に間に合わないことがあります。連絡バスの時刻表も見直しが多いので、前日に必ず確認を。また12月〜3月は札幌駅前発の直通便が運休し、栄町駅発のみになります

※2026.8時点(札幌丘珠空港公式サイト・北都交通参照)

「札幌丘珠空港 出発」と掲げられた白い低層のターミナルビルと連絡通路
こぢんまりとした丘珠空港

丘珠空港は札幌の市街地にあるコンパクトな空港。搭乗手続きもあっという間でした。

搭乗はボーディングブリッジではなく、駐機場を歩いてタラップからプロペラ機に乗り込みます。

駐機場に停まる北海道エアシステムの白いプロペラ機と、機体へ歩いて向かう乗客
駐機場を歩いてプロペラ機へ

函館空港からはシャトルバスに乗って、約20分で函館駅へ。

函館の市内観光は市電(路面電車)が主役です。

ベイエリア・元町・五稜郭など、定番の観光スポットは函館駅と市電の沿線にあり、車がなくても困りません。

函館の街なかの併用軌道を走る緑と白の函館市電と、後続の車両
函館市内の移動は路面電車・函館市電で

函館朝市|「一花亭たびじ」のうに丼で函館の朝をスタート

函館駅に着いたら、荷物はコインロッカーに預けて身軽になりました。

そしてまずは朝ごはん。JR函館駅のすぐ隣が、函館朝市です。

ガラス張りの外観に「JR函館駅」の文字が並ぶ函館駅と、駅前広場の赤いオブジェ
朝市はこのJR函館駅のすぐ隣

駅前の通りを渡るとすぐ、「函館朝市へようこそ」の看板が迎えてくれます。

朝食に選んだのは、食堂が並ぶ「どんぶり横丁市場」の中の「一花亭たびじ」。

横丁にはほかにも美味しそうなお店がたくさんあって、どこに入るか迷うほどでした。

どんぶり横丁市場に並ぶ「一花亭たびじ」の赤いのれんと、丼の食品サンプルのショーケース
朝食は、どんぶり横丁にある「一花亭たびじ」で

注文したのはうに丼。お味噌汁付きです。

赤い花柄の丼いっぱいに敷き詰められたうにと、味噌汁・漬物・醤油の小皿
朝いちばんの、うに丼

うにはひと口ごとに甘みが強くて濃厚。

朝から贅沢な気分で、大満足の函館観光のスタートになりました。

一花亭たびじ(函館朝市どんぶり横丁市場内)

  • 所在地  北海道函館市若松町9-15 函館朝市どんぶり横丁市場
  • 営業時間 6:00〜14:00
  • アクセス JR函館駅から徒歩約2分
  • 函館朝市 5〜12月は5:00ごろから、1〜4月は6:00ごろから、いずれも14:00過ぎまで(店舗により異なる)

※2026.8時点(どんぶり横丁市場公式サイト・函館朝市公式サイト参照)

市場エリアには、食堂やお店がずらりと並ぶ「函館朝市ひろば」もあります。

朝5時ごろから午後1時半ごろまで通年で開いていて(店舗により異なります)、眺めて歩くだけでも、函館に来た実感がわく楽しい場所です。

床に「函館朝市ひろば」のロゴが入った館内と、奥に並ぶ飲食店とフードコートの席
フードコートもあり、のぞいて歩くだけでも楽しい場所

金森赤レンガ倉庫とベイエリア散歩|港町の見どころをぐるり

朝市から海沿いを歩いて、ベイエリアへ。見どころがぎゅっと集まっているエリアです。

金森倉庫の手前にあるのが、ツタに覆われた「はこだて明治館」。

旧函館郵便局の建物を利用したショッピング施設です。ガラス製品や雑貨などのみやげ店が揃っていて、手作りや貸衣裳の体験メニューも充実しています。朝9時半から夜6時まで開いています。

ツタに覆われた赤レンガの建物にかかる「明治館」の木の看板と、店先の赤い円柱ポスト
ツタに覆われた、はこだて明治館

港沿いには、明治期の営業倉庫を改装した金森赤レンガ倉庫が並びます。

雑貨やスイーツ、ガラス工芸のお店が集まっていて、おみやげ探しにもちょうどいい場所。

「金森赤レンガ倉庫」と掲げられた黒いアーチ型ゲートと、その先に続く石畳とレンガ倉庫
ここから倉庫街へ。石畳の道が続きます
金森赤レンガ倉庫
  • 所在地  北海道函館市末広町14番12号
  • 営業時間 物販店 9:30〜19:00(函館ビヤホールは平日11:30〜21:30、土日祝11:00〜21:30)
  • 定休日  年中無休
  • アクセス 市電「十字街」電停から徒歩約5分

※2026.8時点(公式サイト参照)

すぐそばの桟橋からはベイクルーズが出航しています。

今回は乗りませんでしたが、海の上から元町の坂の街や函館山を眺められるそう。次に来たときはぜひ乗ってみたいです。

函館港の広い水面と雲の浮かぶ青空、対岸の岸壁に停まる白い遊覧船とヨットの係留地
次に来たら、この海の上から街を眺めてみたい

「ベイクルーズ」は2種類

金森倉庫のそばのBAYはこだて内、割堀(わりぼり)と呼ばれる運河から出るのは、ひとまわり15分ほどの金森ベイクルーズ。

少し離れたブルームーン乗船ターミナル(末広町14-17)からは、港内を一周する40分ほどの遊覧船ブルームーンも出ています。

どちらも冬期は運休で、春から秋の運航です。

※2026.8時点(金森赤レンガ倉庫公式サイト・観光遊覧船ブルームーン公式サイト参照)

ベイエリアには、ご当地バーガーで有名な「ラッキーピエロ」の店舗や、ご当地飲料「ラッキーガラナ」の自動販売機もあります。

黄色いのぼりと看板が並ぶ「ラッキーピエロ マリーナ末広店」の緑色の店構え
ご当地バーガーで有名なラッキーピエロ

朝9時半から開いているので、朝市のあとに寄ることもできます。今回は食べる機会を逃してしまったので、こちらも次回のお楽しみに。

八幡坂と元町教会群|港へまっすぐ延びる函館いちばんの坂

ベイエリアから坂を上って、元町へ。

函館観光の定番「八幡坂」の上に立つと、石畳の坂道がまっすぐ港へ下り、その先に海と青函連絡船・摩周丸が見えます。

ポスターやCMでよく使われている、函館を代表する景色です。

八幡坂の上から見下ろす、まっすぐ港へ下る並木の坂道と、正面の海に停まる白い摩周丸
坂の上に立つと、視線がまっすぐ海へ抜けていきます

周辺の元町エリアには、カトリック元町教会、函館ハリストス正教会、聖ヨハネ教会と、教会の建つ異国情緒の街並みが続きます。

カトリック元町教会の尖ったアーチの入口と、金色の飾り金具が付いた木の扉、両脇に立つ白い聖人像
扉の飾り金具が美しい、元町の教会めぐり一つ目

カトリック元町教会はゴシック様式。訪ねたときはちょうど外壁の改修中でした。

そして赤い門と白い聖堂の組み合わせが印象的なのが、函館ハリストス正教会です。

開かれた赤い鉄の門と石段の先に立つ、白い壁と緑青色のドーム屋根の函館ハリストス正教会
赤い門を入って石段を上ると、白い聖堂が

八幡坂のすぐそばには、北海道最古と伝わる船魂(ふなだま)神社も鎮座しています。港を見下ろす高台のお宮です。

木立に囲まれた船魂神社の木造の拝殿と、「船魂神社」と書かれた白い提灯、両脇の狛犬
船魂神社の拝殿。北海道最古の神社と伝わる

坂の上り下りは多いものの、見どころが徒歩圏にぎゅっと固まっているので、歩いて回るのが一番楽しいエリアです。

八幡坂・元町教会群
  • 所在地  北海道函館市末広町・元町
  • 料金   坂・教会群の外観見学は無料
  • アクセス 市電「末広町」電停から徒歩数分(函館駅から市電で約10分)
  • 船魂神社 市電「末広町」電停から徒歩約7分。保延元年(1135年)創建と伝わる北海道最古の神社。駐車場なし
  • 注意   石畳の坂道が続くため歩きやすい靴で。教会内部は礼拝等で見学不可の時間帯あり

※2026.8時点(函館市公式観光情報「はこぶら」参照)

時間があれば足を延ばしたい:立待岬

函館山の南端、津軽海峡に突き出した展望スポットが立待岬(たちまちみさき)。市電の終点・谷地頭(やちがしら)電停から歩いて20分ほどで、道中には歌人・石川啄木の一族の墓もあります。

今回は訪ねませんでしたが、時間に余裕があれば市電でもうひと足。11月上旬から3月下旬ごろまでは車両通行止めになりますが、徒歩なら通れます。電停からは上り坂が続くので、体力と相談で。

※2026.8時点(函館市公式観光情報「はこぶら」参照)

旧函館区公会堂と旧イギリス領事館|洋館をゆっくり見学

元町公園の高台に立つ旧函館区公会堂は、青灰色と黄色の外観が目を引く明治期の洋館。

左右対称のコロニアル様式で、外観だけでも絵になる存在感です。

青灰色の壁に黄色い柱とベランダが映える、左右対称の木造洋館・旧函館区公会堂の正面
正面に立つと、その魅力的な色づかいに思わず足が止まります

今回は中に入って見学しました。黄色い窓枠が続く廊下や大広間など、館内も外観そのままの華やかさです。

旧函館区公会堂の廊下。黄色みを帯びた木の窓枠の大窓が並び、外は一面の緑
端から端まで続く公会堂の廊下。窓の外の緑も癒しの空間

紫のソファと金のシャンデリアが並ぶ貴賓室もうっとりするような空間です。

旧函館区公会堂の貴賓室。紫のソファと椅子、金色のシャンデリア、赤い絨毯
公会堂の見どころのひとつ、貴賓室。天井や壁紙の細工まで見応えがあります

2階のバルコニーに出ると、函館の港が見渡せました。

鮮やかな黄色の手すりの向こうに、函館港と市街、その先に連なる山並みまで見渡せます。

旧函館区公会堂の黄色いバルコニーの手すりと、その先に広がる函館港と市街
旧函館区公会堂のバルコニーから。黄色い手すりの先に函館港が広がります

そして公会堂から基坂を下った先にあるのが函館市旧イギリス領事館(開港記念館)。ユニオンジャックがはためく白い洋館です。

函館市旧イギリス領事館。青い窓枠の白い洋館と和瓦の屋根、はためくユニオンジャック
公会堂から基坂を下るとこの白い洋館

館内には領事執務室の再現展示などがあり、アーチ窓の明るいティールームでひと休みもできます。

旧イギリス領事館のティールーム。青く塗られたアーチ窓が並び、籐のテーブルと椅子が置かれている
アーチ窓のティールーム。籐の椅子でひと休み

籐の椅子に座って、いちごのソフトクリームをいただきました。

赤いコーンに盛られたピンクのソフトクリーム。いちごの果肉が散らしてある
窓辺の席でいちごのソフトクリーム。見学のあとのひと休みにぴったりでした

クラシカルなおしゃれな空間でいただくいちごソフトは、坂道を歩いた体に冷たくて甘くて、幸せな気分にしてくれました。

旧函館区公会堂・旧イギリス領事館
  • 所在地  どちらも北海道函館市元町(元町公園周辺)
  • 料金   入館料 各 大人300円
  • 営業時間 公会堂 4〜10月は火〜金 9:00〜18:00・土〜月 9:00〜19:00/11〜3月は9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)/領事館 9:00〜19:00(11〜3月は〜17:00)
  • アクセス 市電「末広町」電停から徒歩(元町の坂を上る)

※2026.8時点(公会堂公式サイト・領事館公式サイト参照)

五稜郭タワー|星形の城郭を見下ろす展望台

午後は市電で五稜郭へ。展望台の五稜郭タワーに上ると、眼下に星形の城郭がくっきりと浮かび上がります。

地上からでは分からない五角形の全景は、タワーからだけの眺め。

五稜郭タワーの展望台から見下ろした星形の五稜郭。堀と土塁に囲まれ、中央に箱館奉行所
星形がまるごと見えるのはタワーの上からだけ。上ってよかった眺めです

反対側の窓からは、雲をまとった函館山と函館の市街も見渡せます。

幕末の箱館戦争の舞台になった歴史を、展示を眺めながら振り返れます。

五稜郭タワーから見た函館の市街。奥に雲をかぶった函館山と海が広がる
反対側の窓へ回ると函館山。この日は山頂に雲がかかっていました
五稜郭タワー
  • 所在地  北海道函館市五稜郭町
  • 料金   展望チケット 大人1,200円/中・高校生 900円/小学生 600円
  • 営業時間 9:00〜18:00(チケット販売は17:50まで)
  • アクセス 市電「五稜郭公園前」電停から徒歩約10分
  • 注意   五稜郭公園の散策は無料

※2026.8時点(公式サイト参照)

🎫 展望チケットの事前購入:Klook

タワーを下りたら、堀に沿って公園内をひと回り。

園内の中心には復元された箱館奉行所があり、当時の大砲の展示もありました。

五稜郭公園の中心に立つ復元された箱館奉行所。瓦屋根の上に高い櫓が載る
タワーを下りたら公園を散策。復元された奉行所もまた立派でした

今回は外から眺めるだけでしたが、中を見学することもできます。

五稜郭公園は桜の名所としても知られているので春に訪れるのも良さそうです。

箱館奉行所
  • 所在地  北海道函館市五稜郭町44-3(五稜郭公園内)
  • 料金   一般500円/学生・生徒・児童250円/未就学児無料(20人以上の団体は一般400円・学生等200円)
  • 開館時間 4〜10月 9:00〜18:00/11〜3月 9:00〜17:00(受付は閉館の15分前まで)
  • 休館日  12月31日〜1月3日(ほか臨時休館あり)
  • アクセス 市電「五稜郭公園前」電停から徒歩約18分

※2026.8時点(公式サイト参照)

すし蔵|コース仕立ての海鮮と握りが絶品の夕食

夕食は五稜郭エリアの「すし蔵」へ。白いのれんが目印のお店です。

「すし蔵」の外観。白いのれんと木の引き戸、木の看板が照明に照らされている
灯りのともった店先。静かな通り沿いの落ち着いたお店です

いただいたのは握り中心のコース仕立て。

先付やお造りの盛り合わせ、焼き物、うに入りの茶碗蒸し、カニの酢の物と、一品料理も次々に続きます。

角皿に盛られた海の幸。いくら、生牡蠣、赤い海老、白身の刺身と大根のけん
北の海の幸がずらり。コースは一品料理も充実

握りは大ぶりのネタぞろいで、赤い皿に映える数々の握りは旅の中でも忘れられない味になりました。

函館の寿司は小樽とはまた仕入れが違うとのことで、旅の中で食べ比べられるのもこのルートの楽しみです。

赤い皿にのった大ぶりのカニの握り一貫と、添えられたガリ
赤い皿に映える握り。旅のあいだで忘れられない一貫になりました

すし蔵

  • 所在地  北海道函館市本町4-21(五稜郭エリア)
  • 営業時間 12:00〜14:00/17:00〜22:00
  • 定休日  日曜
  • アクセス 市電「中央病院前」電停から徒歩約2分

※2026.8時点(食べログ参照)

ホテル法華クラブ函館|五稜郭タワーが見える部屋と大浴場

4日目の宿は、すし蔵と同じ五稜郭エリアにある ビジネスホテルのホテル法華クラブ函館。

市電通りに近く、観光にも食事にも便利な立地です。

ホテル法華クラブ函館の建物と縦型の看板。歩道沿いにピンクのツツジが咲く
すし蔵と同じ五稜郭エリアの宿です

ツインの客室は全体に清潔感があって、とても快適に過ごせました。

ホテル法華クラブ函館のツインルーム。2台のベッドと窓際のデスク、レースカーテン
デスクも広く使い勝手の良い、清潔な部屋です

大浴場「五稜郭の湯」でゆっくり温まれるのもうれしいところ。

部屋の窓から五稜郭タワーも見えました。

ホテルの部屋の窓から見た夕暮れの函館市街。左手に五稜郭タワーが立つ
夕暮れの街に立つ五稜郭タワーが見えました
ホテル法華クラブ函館
  • 所在地  北海道函館市本町27-1
  • 設備   大浴場「五稜郭の湯」・朝食バイキング
  • アクセス JR函館駅から市電。「五稜郭公園前」から徒歩1分

※2026.8時点(公式サイト参照)

🏨 宿泊:ホテル法華クラブ函館

【4日目:タイムスケジュール】
06:15 ホテル発 (地下鉄で栄町へ・バスに乗り継ぎ)
07:35 丘珠空港発 (HACで函館空港へ・8:15函館空港着)
08:40 函館駅 着 (空港シャトルバス約20分)
09:00- 函館朝市

★09:20 朝食:一花亭たびじ

10:00- ベイエリア・金森赤レンガ倉庫
11:20- 八幡坂・元町教会群・船魂神社
12:00- 旧函館区公会堂・旧イギリス領事館
13:30 十字街駅 発 (市電・13:55五稜郭公園前着)
14:10- 五稜郭タワー・五稜郭公園

★17:40- 夕食:すし蔵 (泊:ホテル法華クラブ函館)

5日目|函館から大阪へ。最後まで北海道を味わう

特急北斗の車窓|駒ヶ岳や噴火湾を眺めながら空港へ

旅の最終日は、朝ゆっくりホテルを出て特急北斗で南千歳へ。

函館から南千歳までは約3時間20分の長旅です。

函館駅のホームに停車する特急北斗の先頭車両。白い車体に黄色と紫の帯
発車を待つ特急北斗。ここから南千歳までは約3時間20分の長い乗車です

乗車時間は長いですが、車窓には大沼公園ごしの駒ヶ岳、噴火湾(内浦湾)の海岸線、そして牧場と、これまで巡ってきた北海道らしい風景が次々に流れていき、飽きることがありませんでした。

列車の車窓から見た噴火湾。青空の下、水平線まで穏やかな海が広がる
向こうはずっと海。眺めているうちに時間が過ぎていきます

南千歳で快速エアポートに乗り換えれば、新千歳空港へはひと駅です。帰りの飛行機の時間から逆算して、余裕のある列車を選んでおくと安心です。

特急の座席は時期によって混み合うので、乗る列車が決まったら指定席を早めに確保しておくのがおすすめです。

えびそば一幻|新千歳空港で旅を締めくくる一杯

新千歳空港では、国内線ターミナル3階にある「えびそば一幻」でランチ。

甘えびの頭をたっぷり使った、海老の香りが立ちのぼる濃厚なスープが名物のラーメン店です。

赤い丼に入ったえび味噌ラーメン。えびの粉と半熟の味玉、チャーシュー、青ねぎ
海老の香りが立ちのぼる濃厚な一杯。旅の締めくくりのランチです

空港店は行列ができる超人気店で、並んで待つのは必至かもしれません。

それでも回転は速め。ラーメンは初めて出会う海老の味わいで、並んだかいのある美味しさでした。

えびそば一幻 新千歳空港店

  • 所在地  北海道千歳市美々 新千歳空港国内線ターミナルビル3階
  • 注意   行列ができる超人気店。フライトまでの時間に余裕を。

※2026.8時点(公式サイト参照)

食後の搭乗までの時間は、展望デッキへ。

最終日は気持ちのいい快晴で、駐機場に並ぶ飛行機がきれいに見渡せました。

新千歳空港の展望デッキから見た駐機場。青空の下、日本航空と全日空の旅客機が並ぶ
展望デッキから。最終日は気持ちのいい快晴

空港内で「北海道ソフトクリームラリー」の企画パネルを見かけて、締めくくりのおやつはソフトクリームに決定です。

たくさんある中から選んだのは、牛柄の壁がかわいい「Milk Stand」のさっぱりとした後味の牛乳ソフト。

最後まで北海道グルメを満喫しました。

牛柄の壁が目印の「Milk Stand」の店舗。冷蔵ケースに牛乳やヨーグルトが並ぶ
牛柄がかわいいMilk Standの店舗。旅の締めくくりは牛乳ソフト

あとは空港でおみやげを選んで、帰りの便に乗るだけ。

新千歳空港は売り場が広く品ぞろえも豊富なので、おみやげは最終日にここでまとめて買うのが効率的です。

【5日目:タイムスケジュール】
10:05 函館発 JR特急北斗 (約3時間20分)
13:28 南千歳着 (快速エアポートに乗り換え)
13:37 新千歳空港着

★14:00- 昼食:えびそば一幻(新千歳空港)

14:40- 展望デッキ・おみやげ選び (Milk Standでソフトクリーム)
17:55 新千歳発 (関西空港へ)
20:05 関西空港 着

後編のまとめ|小樽と函館を、JRと飛行機と市電で

5日間で北海道の有名観光地を巡り、あらためて感じたのは、車がなくても十分に旅が成立するということ。

支笏湖の静けさ、札幌の活気、小樽のロマン、函館の異国情緒。どの街にも個性があり、移動する度に新鮮な感動がある楽しい旅でした。

後半特に良かったのが、函館への移動に丘珠空港からの飛行機を使ったこと。とはいえ、列車も捨てがたかったので、片道だけ空路にしました。

おかげで、4日目の朝から函館の街を歩き始められ、1日たっぷり函館観光ができました。

「レンタカーがないと不便」という固定観念を手放すと、ゆっくり景色を眺めながら旅を味わう余裕が生まれます。次は雪の季節にも再訪してみたいと思います。

後編のポイント

  • 小樽はバス区間を午前に:祝津・天狗山などバス頼みの場所を先に、徒歩圏の運河・堺町通りを後に
  • 長距離移動は片道空路も検討:札幌⇔函館は丘珠空港の飛行機で約40分。1日まるごと観光に回せる
  • 夕食は予約:小樽・函館の人気寿司店は夕食どきに満席になりやすい。予約しておくと安心
  • 函館市内は市電が主役。ベイエリア・元町・五稜郭など主要スポットは函館駅と沿線にそろっている

こんな方にぴったり

  • 車の運転をせずに、小樽と函館を電車・バス・市電で巡りたい方
  • レトロな港町の街歩きと、小樽・函館のお寿司の食べ比べを楽しみたい方
  • 限られた日数で、小樽・札幌・函館まで効率よく縦断したい方
  • 自分のペースで、景色や移動そのものも楽しみたい方

後編の交通の概要

最後に、後編で使った交通手段を一覧にしておきます。旅の計画の参考にどうぞ。

【後編で使った交通手段】
JR函館本線(札幌⇔小樽):普通列車で約45分(快速エアポートなら約35分)。海側の車窓が楽しい
北海道中央バス(小樽駅前⇔祝津・天狗山):本数少なめ。
HAC(北海道エアシステム)(丘珠空港→函館空港):約40分。丘珠空港までは地下鉄栄町駅からバス
函館帝産バス(シャトル)(函館空港→函館駅):約20分。飛行機の発着に合わせて運行
函館市電(函館市内の移動全般):1回250〜300円の区間制。1日乗車券800円もあり。ベイエリア・元町・五稜郭など主要スポットを網羅
JR特急北斗+快速エアポート(函館→南千歳→新千歳空港):約3時間半。北斗は全車指定席なので事前予約を

※金額等は2026年8月時点

後編の行程まとめ

  • 3日目:札幌→小樽(祝津パノラマ展望台・天狗山・小樽運河・堺町通り)|主な交通:JR函館本線・北海道中央バス|泊:ホテルハミルトン札幌(2泊目)
  • 4日目:札幌→函館(函館朝市・ベイエリア・八幡坂・五稜郭)|主な交通:飛行機(丘珠→函館)・函館市電|泊:ホテル法華クラブ函館
  • 5日目:函館→新千歳空港→帰阪|主な交通:JR特急北斗・快速エアポート・飛行機

参考リンク集(完全版)

・ 小樽観光協会「おたるぽーたる」
・ 小樽の観光マップ・パンフレット一覧(おたるぽーたる)
・ 祝津パノラマ展望台(おたる祝津たなげ会)
・ おたる水族館(公式サイト)
・ 小樽天狗山ロープウエイ(公式サイト)
・ 函館市公式観光情報「はこぶら」
・ 函館の観光パンフレット・まちあるきマップ一覧(はこぶら)
・ 函館観光デジタルマップ(はこぶら)
・ 函館市電 路線案内(函館市)
・ 函館朝市(公式サイト)
・ 函館朝市どんぶり横丁市場(公式サイト)
・ 函館朝市ひろば(公式サイト)
・ はこだて明治館(公式サイト)
・ 金森赤レンガ倉庫(公式サイト)
・ 金森ベイクルーズ(公式サイト)
・ 観光遊覧船ブルームーン(公式サイト)
・ 船魂神社(公式サイト)
・ 旧函館区公会堂(公式サイト)
・ 函館市旧イギリス領事館(公式サイト)
・ 箱館奉行所(公式サイト)
・ 五稜郭タワー(公式サイト)
・ 立待岬(はこぶら)
・ 北海道中央バス(公式サイト)
・ HAC 北海道エアシステム(公式サイト)
・ 函館空港シャトルバス(函館帝産バス)
・ 都寿司(食べログ)
・ 一花亭たびじ(どんぶり横丁市場)
・ ラッキーピエロ マリーナ末広店(公式サイト)
・ すし蔵(食べログ)
・ えびそば一幻(公式サイト)
・ ホテルハミルトン札幌(公式サイト)
・ ホテル法華クラブ函館(公式サイト)

👇前編はこちら

羊ヶ丘展望台のクラーク像と青空。タイトル「北海道 支笏湖〜函館 4泊5日の旅(前編)」入りのアイキャッチ画像
支笏湖・札幌|夏の北海道4泊5日モデルコース(前編)|車なし旅 広い北海道、レンタカーなしの旅行は難しいよね? 札幌・小樽・函館の王道観光地は、公共交通だけで楽しめるかな? 支笏湖のよ...

👇同じ夏の北海道、富良野・美瑛編(別の4泊5日)はこちら

一面に咲きそろった紫のラベンダー畑と、奥に並ぶ緑の防風林、青空。上部に「北海道 定山渓〜富良野 4泊5日の旅(前編)」の文字
定山渓温泉・富良野|夏の北海道4泊5日モデルコース(前編)|車なし旅 人気の美瑛・富良野や定山渓温泉・旭川を、車なし・公共交通だけで巡れる? 大阪から飛行機で行く場合、どんなルートで何泊すれば無理...
駅のホームに停まる、緑とピンクに塗られた「NOROKKO TRAIN 富良野・美瑛」のディーゼル機関車。上部に「北海道 定山渓〜富良野 4泊5日の旅(後編)」の文字
富良野・旭山動物園|夏の北海道4泊5日モデルコース(後編)|車なし旅 富良野・美瑛ノロッコ号って、どんな観光列車? 予約は必要? ラベンダー畑を、車なしで歩いて回れるの? 旭山動物園へは、旭...

電車やバスで巡った旅は、ほかにもあります。

夕日に染まる紅葉の男体山と中禅寺湖畔の赤い鳥居。タイトル「修善寺〜日光 5泊6日の旅(後編)」入りのアイキャッチ画像
日光東照宮・中禅寺湖・リッツカールトン日光を満喫|修善寺・浅草・日光5泊6日モデルコース(後編)|車なし旅 旅の基本情報 日光東照宮や華厳の滝って車なしでもまわれるのかな? リッツ・カールトン日光に泊まってみたい! 日光...
ABOUT ME
アバター画像
egao
シンプルに暮らし、車なしで電車とバスのひとり旅を楽しむ。 セカンドライフを伸びやかに過ごす旅の記録です。 ▶ 詳しいプロフィールはこちら